BEYOOOOONDS、それぞれの個性が輝く初ワンマンライブ 寸劇を駆使したステージの魅力も
中盤はユニット曲を披露していく。まず最初に登場したのたは、5人組の雨ノ森 川海。妖艶な衣装に身を包み、怪しげなライティングの中「GIRL ZONE」を歌唱。その後、この日はじめてとなるMCコーナーで高瀬が「序盤はなんじゃこりゃって思ったでしょ?(笑)」と笑いを誘いつつ、「あの手この手を使って皆さんに楽しんでもらって、お腹いっぱいになってもらえたら」と話す。高瀬は演技力はもちろん、しゃくりやこぶし、音程の正確さや声量などすべての面においてハイレベル。公演中何度も彼女の表情がカメラに抜かれるが、その度にステージのギアが一段階上がる印象を受ける。続いて「そこらのやつとは同じにされたくない」を歌い、ユニット名のない3人組(平井美葉、小林萌花、里吉うたの)へとバトンを繋いだ。
緑の衣装で登場した彼女たちはまずラップを披露する。リズムに乗せて「What your name?」「I don’t know.」との掛け合いをラップで何度か繰り返すと、突然トラックが鳴り止み「ワチャワチャをうるさいよ!」とツッコミを入れ、そこから寸劇タイムへ。ヒップホップダンスやワックダンスを特技に持つメンバーのいる彼女たちらしい登場の仕方だ。また、今回のライブの見所のひとつでもある小林によるピアノの生演奏は、このパートだけでなく終始現場に臨場感をもたらしていた。まだ名前のない彼女たちだが、こうした特技を活かして今後も成長していくのだろう。
次にステージに立ったのは4人組のCHICA#TETSU。カズーのパフォーマンスからスタートし、グループ名のCHICA(=スペイン語で”女の子”)の通り王道アイドル衣装の可愛らしい姿に身を包みながら歌ったのは「高輪ゲートウェイ駅ができる頃には」と「都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて」の2曲。曲中に挟まれる”一岡豆知識”をしっかりと再現すると、観客からひと際大きな声援が上がった。こうした三者三様のユニットが、まるで和解するかのような流れで「きのこたけのこ大戦記」を歌い、次曲へ繋いだ。