V6 井ノ原快彦は根っからの“すみっコ仲間”? 『すみっコぐらし』ナレーションから考える役割

 もしや、井ノ原自身が根っからの“すみっコ仲間“なのではないだろうか。同じジャニーズ事務所の後輩であるNEWSの小山慶一郎が、コンサートでのMC力を上げるために、井ノ原の「メンバーの行動を観察して、メモを取る」を参考にしたというエピソードが語られている。『V6の愛なんだ』でのメンバーのみの車移動では、率先して真ん中に座り、盛り上げまくる井ノ原だが、カメラの回っていないタイミングではきっと“すみっコ“で、メンバーのことを見守っているのだと思うと、なんともいじらしい。

 またデビュー当時、絶大な人気を博していたComing Century(森田剛、三宅健、岡田准一)に対して、20th Century(坂本昌行、長野博、井ノ原)はCDジャケットの並びでもすみっコになり、格差のある扱いであったという。そんなちょっぴりネガティブな話を、誰も傷つかないほっこりトークにして届けてくれるのも、また然り。

 井ノ原のこれまでの言動を振り返ると、彼以上に『すみっコぐらし』のナレーションに適役な人はいなかったのではないか、という気分になってくる。「実は私も、子どものころからの“すみっコ派“」とコメントする本上まなみと、どんな作品に仕上げてくれたのか。今から、公開日が楽しみだ。

(文=佐藤結衣)

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