luz、まふまふ、赤飯……ハードな楽曲歌いこなす“歌ってみた”出身アーティスト

 そして先ほど名前をあげたラウドロックバンド・オメでたい頭でなにより。ボーカルを務めている赤飯は、“歌ってみた”動画出身者の中でも、特に激しい音楽に特化した存在である。『ニコニコ超会議』に登場した際には単身ステージに上がり、マキシマム ザ ホルモンの男声、女声、キャーキャーうるさい方の3種の声を使い分け、全て1人で歌うという離れ業を披露。歌い手、ロックどちらのリスナーからも高い評価を受けてきた。そんな彼は先日マキシマム ザ ホルモン2号店のオーディションを見事勝ち抜き、女声とキャーキャーうるさい方のパートに抜擢されたのだ。『VIVA LA ROCK 2019』での初ライブでは客席とステージの垣根を易々と超えるエンターテイナーぶりと力強い煽り、様々な声を使い分ける圧倒的オリジナリティが炸裂。マキシマム ザ ホルモン2号店のフロントマンとして、全く新しいスタイルを確立し、かつてない地平を切り開いて見せた。

赤飯 ライブ カバー ぶっ生き返す!!/マキシマム ザ ホルモン

 今回紹介した3人だけでも、ロック色の強いシンガーが台頭してきていることがわかる。いつ、どこから異才が飛び出すかわからない“歌ってみた”シーン。次の時代を席巻するロックサウンドが生まれるのは、この歌い手界隈なのかもしれない。

■タンタンメン
自身の活動から得た経験を元に音楽記事を執筆する元バンドマンのフリーライター
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