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オメでたい頭でなにより「ザ・レジスタンス」インタビュー

オメでたい頭でなにより「ザ・レジスタンス」はどう生まれた? 赤飯×324×堀江晶太が語り合う

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 オメでたい頭でなによりが、今年1月にリリースした1stフルアルバム『オメでたい頭でなにより1』。オープニングを飾る「ザ・レジスタンス」は、作詞:赤飯(Vo)、作曲:324(Gt)に加え、PENGUIN RESEARCHのベーシストであり、アイドルやアニソンなど幅広いジャンルの音楽を手がける作家としても活躍中の堀江晶太が作曲に参加した共作曲だ。

オメでたい頭でなにより – 「ザ・レジスタンス」 Music Video | “The Resistance”

 赤飯、324、堀江(ボカロP・kemu)の3人は動画投稿サイトで音楽活動を行う中で知り合い、その交流はおよそ10年にも及ぶ。様々な苦節を乗り越えながら切磋琢磨しあってきた彼らが、満を持して「ザ・レジスタンス」に込めた思いとは。音楽と真摯に向き合う3人の心の内を語ってもらった。(編集部)

バンドの立ち上げを見届けた間柄

赤飯

ーー赤飯さん、324さん、堀江さんは、いつ頃出会ったんですか。

赤飯:そもそも我々は、動画サイトに動画を投稿するところからキャリアをスタートしていて、みんなそこで出会いました。10年くらい前かな。それぞれ投稿者として名を馳せていたので、お互いの存在は知ってたんです。そのあと動画サイトのイベントで顔を合わすようになって。

324:高校生のときだった。

堀江:僕もそうです。

324:その頃は、赤飯とバンドを一緒にやることになるなんて思ってもみなかったです。

ーー赤飯さんと324さんは、堀江さんのPENGUIN RESEARCHとしての活動にどのような印象を持ちましたか。

赤飯:僕は、彼がバンドを立ち上げたライブを見に行ってるんですよ。324もいたよな。逆に堀江くんもオメでたの立ち上げを見届けてくれていて。それぞれがお互いのスタートを知ってて、それぞれが急ピッチで登っていってるのを側で見てるので、すごく近い存在に感じますね。

324:個人的に、僕は昔、(堀江)晶太と別のバンドをやってた時代があるんです。その頃とペンギンは曲がガラっと違うので、当初はわりと意外な印象を受けましたね。

赤飯:そうなんや。どういうのやってたの?

堀江:前のバンドはシューゲイザーのようなエモのような……絶対売れないようなことをやってた。

324:そうそう。かっこよかったけど、周りを見て音楽をやってるって感じじゃなかったよね。今はリスナーのことを考えてやろうとしてる節があるなって。ペンギンの音楽はメロが好きですね。意外性もありつつ、なおかつ耳に残るキャッチーさもあるっていうのを両立してる。

赤飯:堀江節が炸裂してますよ。あと、決めの入るタイミングがすごく気持ちいい。人が本能的に気持ちいいと思うポイントを、彼は知ってますね。

ーーでは、堀江さんのオメでたの印象は?

堀江:オメでたは、5~6年前に赤飯さんが言ってたことを、実際にやってるバンドだなって。

赤飯:……うわ、僕5~6年前にしゃべってたこと1ミリも覚えてへん(笑)。

堀江:名古屋から東京に向かってく車の中で、ずっとベラベラしゃべってたんですよ(笑)。Slipknotかなんかを聴きながら、「オレはライブは一番エネルギーの応酬で爆発してる瞬間が好きなんや」「お客さんが笑ってて僕らも笑ってて」とかって話してたのを覚えてて。

赤飯:へー。そんなこと話してたんや(笑)。

堀江:その頃、僕の周りにいた人たちは曲や演奏を重視する傾向があって、ライブ寄りでモノを考えてる赤飯さんは珍しかったんです。だから、オメでたを見てると、ライブで人がどう反応するのか、リアクションまで含めて音楽と向き合ってきた赤飯がやってるバンドっていうのがすごく伝わってきます。それが、オメでたの一番の武器だし、やりたかったことをやれてるバンドは長く続くし、お客さんとのギャップも生まれないし、すごくいいなと思いますね。それを叶えるにふさわしいメンバーが集まってるなというのも感じます。

ーー赤飯さんは、昔からライブへのこだわりが強かったんですね。

堀江:エンタメへのプライドを持ってる人って感じがする。

赤飯:そこです。特にこのバンドを始めてから、客席でお客さんがわーっとなってるのを見て、「ライブは一人一人が参加できるエンタメなんだ」って考えるようになったんです。こんな楽しいことがあるんや、もっとみんなに知ってもらいたいっていう気持ちが強いんで。

“オメでたの国歌”イメージした「ザ・レジスタンス」秘話

324

ーー1stフルアルバム『オメでたい頭でなにより1』のオープニングを飾る「ザ・レジスタンス」の話題に移りましょう。この曲は、作詞を赤飯さん、作曲を堀江さんと324さんが手がけていますが、共作のきっかけから聞かせてください。

赤飯:まず、今のオメでたのメンバーが集まって音を出し始めたのが2015年の夏~秋頃だったんです。そこから、バンド名をつけてちゃんとバンドとしてやっていくのか、あくまで僕のソロプロジェクトとしてやっていくのかってときに堀江くんに相談したんです。だから、堀江くんは本当の意味でオメでたの立ち上げから見てくれてる人なんですよ。

324:その頃から、ゆくゆくは(堀江)晶太と一緒に曲を作ろうって話をしてたよね。

赤飯:うん。で、メジャーデビューが決まったあたりに飲みにいかなかった?

324:2017年の後半くらいに、(堀江)晶太とご飯を食べに行って曲の話をしたんです。そこが、この曲に関しての最初のスタートだったんですよ。まだ日程は決まってないけど、メジャーで1stアルバムを出すときのリードトラックを一緒に作ってもらおう、まずは(堀江)晶太にデモを作ってもらおうって話になったんです。

ーーどんなイメージがあったんですか。

赤飯:最初は、堀江くんがオメでたに抱くイメージをそのまま形にしてくださいって言ったはず。

324:結構ラフな感じで頼んだよね。

堀江:細かい発注はなくて、アルバムの曲、新しい節目にふさわしい曲が欲しい、好きに考えてと言われたんですよ。で、改めてオメでたの曲を聴いたり映像を見たりして考えていったんです。その頃、オメでたが始まって1~2年くらい経ってて、着実に全国を回ってライブのたびに仲間が増えていってる感じがしたんです。まだまだマックスじゃないけど、仲間を集めて軍団を旗揚げしたリーダーシップ像が見えるようなイメージがあったんですよね。ひとりじゃない、大勢の仲間がいる光景がなんとなく見える曲にしようと思って、そのようなデモを作りました。

堀江晶太

赤飯:そのデモが上がってきたのが、2018年の頭ぐらいだったんです。早速歌詞つけていじり始めたんですけど、まあ自分がゴミみたいな歌詞しかできなくて(笑)。

324:いやー、ほんとにヒドかった(笑)。

赤飯:メンバーに歌詞への意見を聞いて書き直しても、全然納得できるものができなくて一回寝かしたんですよ。で、今回アルバムに入れることが決まって、これはもう作ってくれた本人と話してもう一回見つめ直そうってことになったんです。

堀江:それで、新宿の喫茶店に夜呼ばれて(笑)。

ーーそれがいつですか。

324:去年の10月ですね。そのタイミングで3人とディレクターで話したんです。

堀江:打ち合わせに行ったら、歌詞がまだ終わってないって言われて、「え?」ってなりましたけど(笑)。そこで、楽曲のイメージを改めて相談したんです。

赤飯:そのあと3週間くらい揉んだんですよ。

324:最終的に完成したのが、歌録りの前日の夜(笑)。ようやく納得いく歌詞が赤飯から上がってきて、それがよかった。

赤飯:僕が追い詰められて覚醒した瞬間ですね。サイヤ人のように(笑)。

ーー覚醒した歌詞が書けたと。歌詞は、昨日の敵は今日の友的な連帯感もあって、自分の意識を変えてさらにここから行こうという曲でもありますね。

赤飯:はい、まさにその通りです。

324:その打ち合わせで話したのは、もっとうちらのライブに寄せて、ライブハウスにフォーカスしようってことでした。

堀江:やっぱり、ライブハウスの秘密基地感ってあるじゃないですか。地下だし真っ暗だし、普通の人だとわけわからない中でみんな熱狂してる。そこにリーダーがいて、一緒についてくチームがあって……。歌詞も楽曲もアレンジの方向性も、オメでたの国歌みたいなイメージって言ってたよね。

赤飯:それで、最終的にタイトルも「ザ・レジスタンス」に落ち着いたんですよ。それまでメロディに引っ張られて、「校歌」とか「学校」とかにとらわれてる時間がめちゃ長くて。学校を舞台にするとどうも言いたいことの軸が定まらなすぎて、全然いいのができなかったんです。

ーー歌詞のキーワードになる言葉はありましたか。

赤飯:この歌詞のヒントになったのは、我々の曲の中に「オメでたい頭でなにより」って曲があって、ライブで曲の最後にダブルピースして終わるんです。そのピースサインがバンドのひとつのテーマになってるところもあって、この曲の中でも象徴的に使いたかったんです。人差し指と中指が組み合わさるエピソードはどうやったら作れるかってところから、〈夢見るあいつに指を差して〉〈夢がないあいつに中指を立て〉のフレーズができた。でも本当に戦うべきなのは自分自身、〈本当の敵は お前の中だ! 2つの指 組み合わせて(※ピースサイン) トモに生きる 武器に変えろ〉、というふうに物語ができていきました。あと、324が作ってくれた2サビ前のアレンジが、ステージでバーンと開く舞台装置が想像できて、そこにふさわしいスクリプトは何かって考え方をしていったんです。で、ボロボロにやられてる画が浮かんできたので、それに沿った歌詞にしたり、結果いろんなメッセージがこもった曲になりました。

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