乃木坂46 3期生が育んだ心の絆 『テレ東音楽祭』やパフォーマンスから感じた支え合う関係性

 乃木坂46が6月26日に出演した『テレ東音楽祭2019』(テレビ東京系)にて、一部のメンバーによる大園桃子に向けたメッセージがファンの間で話題となっている。

『Sing Out!』通常盤

 大園は、7月3日よりスタートする『真夏の全国ツアー2019』を体調不良のため休業することを発表。「全国ツアー以外の活動は、できる範囲でスタッフさんと相談しながら続けていく予定」と24日のブログにて綴っていたが、『テレ東音楽祭2019』に大園が出演することはなかった。23rdシングル曲「Sing Out!」で、大園はフロントの下手ポジションを務める。そこに代役として任されたのは、23rdシングルでの活動を休業していた山下美月。乃木坂46は、「Sing Out!」のほかにも、「シンクロニシティ」「ジコチューで行こう!」を披露し、山下はパフォーマンス後にカメラに向かって両手で桃ポーズを作った。乃木坂46のTwitter公式アカウントにて「この想い届けClap your hands」という歌詞と共にツイートされた出演後のショットでは、久保史緒里も山下と同様の桃ポーズを取っている。さらに大園と特に関係性の深い白石麻衣、齋藤飛鳥の2人がスタジオ登場時、両手をグーにして頬に近づける大園のポーズ“モニモニ”の仕草をカメラに向かって笑顔で披露している。

 ほかにも、阪口珠美は26日のブログに「大好きなももた~ん お揃いの髪型( ¨̮ )( ¨̮ ) 肩寄せて支え合って ひとかたまりになればいい さぁそれでも立ち上がるんだ~ って時のももたんが すーって立ち上がる振付が好きです!」と綴っており、27日には向井葉月が『のぎおび⊿』の中で「桃子のファンの人って素敵だなーって思って。すごくいい桃子との関係性があるのかなってすごい感心していますね」とファンとの関係性を讃えていた。ここまで挙げたメンバー全てに当てはまるのが、「休業」という言葉は使わず、それぞれが大園への愛を伝えていること。「シンクロニシティ」の〈言葉を交わしていなくても 心が勝手に共鳴するんだ 愛を分け合って〉という歌詞をイメージさせる。

 大園へのメッセージを通して、3期生の間にある固い絆も見えてくる。久保は体調不良のため、2018年6月から休業に入り、『真夏の全国ツアー2018』のファイナルである地元・宮城より活動を再開。山下は7月3日よりスタートする『真夏の全国ツアー2019』から本格復帰を果たす。大園、久保、山下は3期生にとっての初楽曲「三番目の風」でフロントを任せられた3人だ。お披露目から暫定センターに立っていた大園は、そのまま「三番目の風」でもセンターに抜擢。『3人のプリンシパル』『3期生単独ライブ』という今までの乃木坂46になかった流れの中で、3期生は一つひとつの壁を乗り越え、絆を強くしてきた。加入当初、言葉に詰まり泣いてばかりいた大園。そんな彼女が成長した一つの出来事が、単独ライブにて披露した「君の名は希望」のピアノ生演奏だろう。

 山下は大園のパフォーマンスについて、朝早くから夜遅くまで練習していた努力を称賛し、「桃ちゃんの頑張りがあったから3期生ライブが成功したって、みんなわかってる。ありがとうっていう気持ちでいっぱいです」と語っている(乃木坂46 久保史緒里と山下美月が考える3期生の現在地 「フレッシュさ以外の武器を持ちたい」)。その後、3期生はグループにとっても次の時代を担うエースとしてそれぞれが活躍。今年、京セラドーム大阪で開催された『7th YEAR BIRTHDAY LIVE』は、西野七瀬のポジションを筆頭に、多くの卒業生の位置を3期生が担うという、乃木坂46の未来を映したコンサートでもあった。

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