乃木坂46 3期生が育んだ心の絆 『テレ東音楽祭』やパフォーマンスから感じた支え合う関係性

 大園は、18thシングル曲「逃げ水」で与田祐希と共にダブルセンターとなり、「Sing Out!」でもフロントという目覚ましい活躍を果たしている一方で、「ただ『そこにいる』という感じで、『乃木坂46に貢献できているのかな』という不安があります」と素直な心境も明かしている(『日経エンタテインメント! 乃木坂46 Special 』より)。貢献できているのか、という不安に関しては山下も復帰を発表した『乃木坂工事中』(テレビ東京系)のVTRの中で「いろんなお仕事をさせていただけているのはグループのおかげなのに、そのグループに貢献する活動ができていないっていうのは、自分を責めているというか……本当に力不足だなと思います」と休業中に抱いた思いを吐露していた。

〈ここにいない誰かもいつか 大声で歌う日が来る 知らない誰かのために…〉

〈人はみな 弱いんだ お互いに支え合って 前向いて行こう〉

 『Sing Out!』リリースからおよそ1カ月が過ぎ、楽曲にも新たな物語が追記されていく。グループにおける自分の立ち位置というのは、卒業した生駒里奈を始め、多くのメンバーがぶつかってきた壁だ。自問自答の末に在るのが、現在の乃木坂46を牽引する齋藤飛鳥や白石麻衣といったメンバー。3期生はグループの歴史の重みを背負いながら、これからも心の繋がりを紡いでいく。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

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