Red Velvet、IZ*ONE、TWICE……K-POPガールズグループによる、強力な個性伝えるサマーソング

 もう1つは、夏の夜を表現した日本5thシングル曲「Breakthrough」で、7月24日にリリースされる。「HAPPY HAPPY」が彼女たちの持ち味をさらに推し進めた“王道のTWICE”なら、こちらは“新しいTWICE”を見せた野心作と言えよう。

 「Breakthrough」はコンプレクストロと呼ばれるジャンルに入るサウンドだ。シンセで作られた様々な音の断片を散りばめたトラックは、これまでのシングルになかった雰囲気を醸し出す。タイトルを繰り返すサビやダヒョンとチェヨンのラップなど、すべてがクール&セクシーに響き、〈誰かと比べられても/自分を叫び続けたい〉と力強く歌い上げる。K-POPシーンではここ数年、ガールクラッシュ(女性が憧れる女性)にスポットライトが当たることが多いが、日本5thシングルはこのワードを意識して制作したのではないだろうか。

TWICE「Breakthrough」Music Video

 旬の3組がリリースした新曲はいずれも強力な個性があり、正直なところ共通点はほとんどない。だが、MVに関してはメンバーをスタイリッシュに見せるという点で一致している。かつては韓流ドラマのように起承転結のあるMVがもてはやされた時代があったが、今は短いカットをテンポ良く編集したMVが主流だ。

 大半のリスナーが動画配信サイトやSNSから音楽情報を入手している現在、短時間で楽曲の魅力をアピールできる映像が求められているのは当然のことだろう。K-POPは早くからそこに気付き、実践してワールドワイドな成功を収めたのだ。

■まつもとたくお
音楽ライター。ニックネームはK-POP番長。『ミュージック・マガジン』や『ジャズ批評』など専門誌を中心に寄稿。ムック『GIRLS K-POP』(シンコー・ミュージック)を監修。K-POP関連の著書・共著もいくつか。LOVE FM『Kore“an”Night』にレギュラーで出演中。

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