『けものフレンズ2』の魅力を凝縮ーーどうぶつビスケッツ×PPPやGothic×Luckが描く音楽世界

『けものフレンズ2』の魅力を凝縮ーーどうぶつビスケッツ×PPPやGothic×Luckが描く音楽世界

 自由で愛らしい「フレンズ」たちとの「たーのしー!」時間が2年ぶりに帰ってきた。2017年に一大旋風を巻き起こした『けものフレンズ』の続編となるTVアニメ『けものフレンズ2』が、今年1月より放送を開始。現在第8話までがオンエアされており、今期のアニメの中でも話題作として注目を集めているのだ。前作から制作体制を一新し、『アイカツ!』『ポチっと発明 ピカちんキット』などの子供向けアニメで知られる木村隆一監督を迎えた今回は、前シリーズのどこかのほほんとした空気感のなかに様々な謎や伏線を散りばめた作風を継承しつつ、よりマイルドで子供にも親しみやすい内容になった印象。とはいえ前作との繋がりを匂わせる描写があったり、思わず想像を膨らませて考察したくなる部分も多く、ちゃんと前作のファンや大人たちも夢中にさせる作りになっている。

 本作の舞台は、この世界のどこかに作られた超巨大総合動物園「ジャパリパーク」。そこでは「サンドスター」と呼ばれる不思議な物質の力によって、ヒトの姿に変化してしまった動物たち、通称「フレンズ」が平和に暮らしている。そして物語は「フレンズ」であるサーバル(CV:尾崎由香)とカラカル(CV:小池理子)が、自分の記憶が曖昧なヒトの子供=キュルル(CV:石川由依)と出会い、その子の「おうち」を探すために一緒に旅に出るところからスタート。サーバルたちとキュルルの関係性は、前作の主人公・かばん(CV:内田彩)とのそれをなぞったもの。ジャパリパークのことを知らない(あるいは覚えていない)ヒトの子供が「フレンズ」と一緒に各地を巡ることで、視聴者も主人公と同じ目線で作品の世界を冒険する感覚を味わえるところも、前作を踏襲している部分だ。それに加えて今回は主にツッコミ役の新キャラ、カラカルがいるので、旅も賑やかなものになっている。

 第2話ではジャイアントパンダ(CV:前田佳織里)とレッサーパンダ(CV:遠野ひかる)、第3話ではバンドウイルカ(CV:木野日菜)とカリフォルニアアシカ(CV:吉岡茉祐)など、毎回旅先で新たな「フレンズ」と出会い、それぞれの動物の特徴や習性をネタにしたエピソードが展開されるスタイルも前作と同様。また、前作の人気キャラだったフェネック(CV:本宮佳奈)とアライグマ(CV:小野早稀)は、第8話までの時点では本編に登場していないが、代わりにオオセンザンコウ(CV:小野早稀)とオオアルマジロ(CV:本宮佳奈)が第1話から登場。フェネックとアライグマのコンビと同じく、主人公たちを追跡する役回りを担っている。

 そのように前作と符丁を合わせた部分も多い本作だが、何より衝撃的だったのが第5話のラスト。なんと前作の主人公・かばんが登場したのだ。それまで『けものフレンズ2』では、第1話のサーバルの回想の中でかばんらしき人物のシルエットが映ったのみで、本作と『けものフレンズ』が劇中でどのような関係性にあるのかはわからない状態だった(サーバルもどうやら第1期のときの記憶がない描写がされている)。だが、ここで1期のときよりやや成長した姿のかばんが出てきたことにより、『けものフレンズ2』は『けものフレンズ』と地続きの世界であり、時系列的には未来を描いていることが明らかになる。第6話でキュルルたち一行はかばんの「おうち」に迎えられるのだが、そこでかばんはアフリカオオコノハズク(CV:三上枝織)の博士とワシミミズク(CV:上原あかり)の助手と共に、サンドスターやセルリアン(ジャパリパークに存在する謎の生物)の研究をしていることがわかる。かばんはサーバルのことを覚えているふうにも描かれており、この辺りは本作の謎を解明する大きな鍵のひとつになっていそうだ。

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