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YURiKAが〈Key〉への想いを歌に込めた日 “鍵っ子”たちも涙したカバーライブを振り返る

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 アーティストのYURiKAが、恋愛アドベンチャーゲーム『CLANNAD』シリーズなどで知られるゲームブランドKeyの楽曲を歌うカバーライブ『YURiKA Cover Live 願いが叶う場所 〜Keyと私〜追加公演』が、2019年2月3日にYokohama O-SITEにて行われた。『Kanon』から最新作の『Summer Pockets』までKeyの楽曲オンリーで全17曲を歌唱。通好みの選曲や細部までこだわった演出、衣装にいたるまでYURiKAのKeyへの愛が詰まったライブで、会場に詰めかけた「鍵っ子」(Keyファンの総称)たちの涙を誘っていた。

 YURiKAはKeyの新作ゲーム『Summer Pockets』で、挿入歌「夜奏花」の歌唱を担当。もともとKeyの作品が好きだと常々公言していたこともあり、今回のカバーライブが実現した。1999年に発売された第1作『Kanon』以来、さまざまな名曲を生んでいるKeyだが、ひとりのアーティストによるカバーライブが行われるのは異例のこと。もちろんKey及びKeyが所属するビジュアルアーツの公認で行われており、当日は会場にビジュアルアーツの馬場隆博社長からの祝い花も届いていた。1月27日にも同名のライブが行われており、今回はその追加公演となる。なお、YURiKAのKey作品との出会いについては、こちらのインタビューで存分に語られているので、併せて読んでほしい。

 今回は観客との距離が近いライブハウスでの公演だったが、バンドメンバーはアコースティックギター、ベース、バイオリン、キーボード、パーカッション、コーラスという豪華な編成。1曲目は今回のライブのタイトルにもなっている『CLANNAD』の「願いが叶う場所」からスタートした。そして、2曲目は『智代アフター』のOPである「Light colors」。アニメ化されていない作品の曲ではあるが、Keyの麻枝准が作詞、折戸伸治が作曲、編曲はI’veの高瀬一矢という「鳥の詩」と同じ布陣で作られた知る人ぞ知る名曲だ。このライブのオープニングにふさわしい2曲を最初に持ってきた。

 最初のMCでまず「みなさんのおかげでできる追加公演です」と、前回のライブが好評だったため行われた今回の追加公演への感謝を述べたYURiKA。すると、「そのTシャツ、(『Summer Pockets』の)紬でしょ? あっ、『クラナドは人生』もいますね」とKey関係のTシャツを着たお客さんをチェックするなど、会場はとてもアットホームな雰囲気に。テーブルの上には彼女の私物のKeyグッズが置かれており、通常のライブとは違った趣きのステージになっていた。

 そしてご存じの方も多いであろうアニメ『Angel Beats!』のOP「My Soul,Your Beats!」を歌唱。ここまで3曲とも原曲は彼女が敬愛するLiaが歌った曲だった。続けてアニメ『Rewrite』のED曲「Word of Dawn」、アニメ『Charlotte』のED曲「灼け落ちない翼」。この2作品の楽曲を組み込んでくれたのもKeyファンとしてはうれしいところだ。曲後のMCでは「この3曲は比較的新しい曲を……えっ、『Angel Beats!』って9年前!? 最近じゃないですよね!?」と驚いていた。ちなみに「Word of Dawn」はバンドメンバーの中に原曲の収録に参加した人もいるそうで、「カバーライブだけど本家」という布陣である。衣装も楽曲に合わせたものになっていて、髪型は『CLANNAD』のヒロイン・古河渚のようなショートボブ風にセットしているというこだわりようだった。

 「ここからは冬だけど夏を感じてもらう歌」ということで、『AIR』の楽曲が続く。まずはイントロでもう涙があふれてくる、Keyファンの“国歌”としておなじみの「鳥の詩」。そして作品のクライマックスで流れる「青空」を続けて歌った。Liaの原曲を思い出させるような歌い方で、YURiKAの歌唱力の高さもさることながら、原曲を数限りなく聴き込んでいなければできないリスペクトが感じられる歌唱だった。

 さらにここで次の曲「夏影」につなげるのだが、ボーカルバージョンではなくあえてインストにしたところもこだわりのポイントだそうだ。というのも、「夏影」は『AIR』のヒロインである神尾観鈴のテーマ曲なのだが、ゲームの序盤では日常のシーンのBGMとして流れることが多い曲。クライマックスの「青空」を聴いた後だからこそ、何気ない日常の大切さが身に染みてわかるというわけだ。「日常の大切さ」というのはKey作品に共通して描かれるテーマでもあり、それをライブで表現してみせたのである。インストの途中で一旦退場したYURiKAは、衣装と髪型を変えて再登場。『AIR』と同じく「夏」をテーマにした作品のリレーで、新作『Summer Pockets』の「紬の夏休み」を歌った。

      

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