新しい地図、“アイドルな3人”は格別だ 『ななにー』が生み出す3つの大きな楽しみ

新しい地図、“アイドルな3人”は格別だ

 そしてラストは、もちろん彼らのライブが定期的に見られるということ。新しい地図を始動した当時、彼らは歌に関してまさにゼロからのスタートになった。そこから、小西康陽が生み出した「72」、麻生哲朗と菅野よう子による「雨あがりのステップ」、ぼくのりりっくのぼうよみが手がけた「KISS is my life. 」、SASUKEの「#SINGING」、川谷絵音の「SUZUNARI」……と、1曲、また1曲と、新たな歌が生まれ、そのたびにNAKAMAの輪が広がっていくのを感じた。そんな大切な楽曲を「ななにーライブ」で、ゲストと共に歌う姿は、特別な思いが湧き上がる。ファンミーティングでも、歌番組でも見られない、まさに『ななにー』だけのスペシャルなステージだ。

 今回の放送では、KREVAが登場。KREVAと香取は同じ学年の生まれだ。以前早くからアイドルとして活躍する香取と自分を同級生の女子に比較されたエピソードを語り、同じステージに立てたと満足げにしていたのを思い出す。今回、KREVAは「#SINGING」の振り付けを覚え、3人と一緒に踊り、特別にラップパートも作って披露した。そんなKREVAのパフォーマンスを受けて、軽やかなダンスで応える3人。彼らの中に変わらぬリスペクトと愛があることが、4人の笑顔から伝わってくる。また、こんなふうにコラボレーションが実現してほしいと願わずにいられない、記憶に残るライブだった。

 映画や舞台、SNSに、香取にいたってはアーティストとして個展がスタートするなど、驚くべきスピードで活躍の幅を広げている彼ら。だが、やはり歌い踊ることを楽しむ“アイドルな3人”は格別だ。いつか『ななにー』でしか見ることができない、ライブ祭りが開催されないか。そして『ななにー』が3人とNAKAMAにとって、いつもワクワクできる楽しい遊び場であり続けてほしい。そんな夢を見られること、そして「また4月も遊ぼうね」と言える幸せを噛み締めながら、3月を過ごしていきたい。

(文=佐藤結衣/写真=(c)AbemaTV)

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