IZ*ONE、“グローバルアイドル”への大きな可能性 日本デビューショーケースイベントを観て
2018年秋に活動を開始して以来、世界中の音楽ファンから熱い視線が注がれているガールズグループ・IZ*ONE(アイズワン)が、まもなく本格的な日本進出を果たす。そのファーストステップとなる『IZ*ONE 日本デビューショーケース ~1stシングル「好きと言わせたい」発売記念イベント~』が2019年1月20日、TOKYO DOME CITY HALLで行われた。
IZ*ONEは韓国のオーディション番組『PRODUCE 48』で選ばれた12名からなるグループで、9人の韓国人メンバー(チャン・ウォニョン、チョ・ユリ、チェ・イェナ、アン・ユジン、クォン・ウンビ、カン・ヘウォン、キム・チェウォン、キム・ミンジュ、イ・チェヨン)に加え、3人の日本人メンバー(HKT48の宮脇咲良と矢吹奈子、AKB48の本田仁美)が参加したことで結成直後から大きな話題を集めている。
今回のイベント(昼夜2回開催)は、2019年2月6日にリリースする彼女たちの日本デビューシングル『好きと言わせたい』の通常盤予約購入者のうち、応募抽選で当選した人のみが観られるもので、チケットの入手はかなりの激戦だったと聞く。そのような貴重なステージを体験できるとあって、会場は開演前から異様な熱気に包まれていた。
無数のペンライトが揺れる中、定刻通りイベント(昼の部)がスタート。華やかなオープニング映像に続いてメンバーらが颯爽と登場した。1曲目は韓国でのデビュー曲であり、2018年のK-POPシーンを代表する大ヒットナンバー「La Vie en Rose」。情緒的なメロディラインとムーンバートンを取り入れた哀愁のサウンド、白と黒をベースにしたシャープなデザインの衣装や一糸乱れぬダンスなど、IZ*ONEの生のライブを観て既存のアイドルとはひと味違った魅力を感じたファンも多かっただろう。
続けて韓国リリース曲の「We Together」と「好きになっちゃうだろう?」を披露した後、詰めかけた約2,000人のファンにご挨拶。「すごくドキドキしたんですが、みなさん良かったですか?」(ウォニョン)、「抽選に外れた方の分も楽しんでくださいね!」(チェヨン)など、韓国人メンバーは流暢な日本語で盛り上げる。一方で日本人メンバーは「こんなにも女性の方が多いとは思っていなかったです」(本田)と、客席を見て驚いていたのが印象的だった。確かに会場を見渡してみると7割以上が女性で、しかもそのほとんどがIZ*ONEとほぼ同じ世代のようである。
そして宮脇、ユリ、イェナ、矢吹、ミンジュは舞台に残り、「この中で一番演技が上手なのは誰だ?」というコーナーに参加。それぞれがホラー映画の定番である「キャー!!」という叫び声で演技力を競ったが、最終的に会場の拍手でミンジュがナンバーワンに。短時間ながらそれぞれのキャラクターの違いがストレートに伝わってくるやりとりは、間違いなくイベントのハイライトのひとつであった。
インタビューやレコーディング、ミュージックビデオの撮影など、日本での様子を映像で紹介した後は、4曲を続けて熱唱。中でもキュートなポップス「ご機嫌サヨナラ」は初披露、宮脇とウォニョンが軽やかに歌った「ダンスを思い出すまで」は音源そのものが初公開と、ファンにとっては嬉しいサプライズが続く。