長濱ねる&織田奈那、欅坂46のバラエティ班としての重要性 『オールナイトニッポン』を聞いて

 一方、今年は髪を短く切りイケメン度が増した織田は、12月16日に放送された『欅って、書けない?』(テレビ東京・以下、『けやかけ』)の企画で、今年の漢字一文字を「浜」と発表。故郷である静岡県浜松市に関連した仕事が多かったからと説明した。そんな浜松市を舞台とした短編映画『未来のあたし』で初主演を務めたり、浜松市の魅力を国内外にPRする“浜松市やらまいか大使”に任命されたりと、公式に浜松市を代表するアイドルとなった織田。また浜松の名産である“三ケ日みかん”好きを公言し、ラジオCMにまで起用されている織田は、12月4日放送の『NHK 沼にハマってきいてみた』(Eテレ)で、ファンも想像していなかった“みかん好きアイドル”という新ジャンルを開拓し、単独出演。『けやかけ』で培ったバラエティ力でいいリアクションを連発し、見事にその大役を果たした。

 そんな長濱と織田が2人で『踊る!さんま御殿!!』に出演した際には、笑顔で互いにディスりあいながらも、以前に出演したことがある長濱がアシストする形で、織田が外のバラエティ番組でも活躍するきっかけを作っていたように思う。そんな絶妙な関係の2人だからこそ、『欅坂46のオールナイトニッポン』でも相性の良いトークを繰り広げられたのだろう。

 独り言に関してのトークで、織田は長濱について、「(楽屋で)メイクをしていたら、後からメンバーが何人か入って来たんだけど、『よいしょよいしょ(よいしょっしょ)』って声が聞こえてきたのよ。私はメイクをしていたから目をつぶっていたんだけど、『わ、ねるが来たなあ』ってすぐ分かった(笑)」(引用:欅坂46メンバーが暴露! 長濱ねるの口ぐせは「よいしょっしょ」)と笑いながら語る。 一方、長濱も織田の口癖に関して「たしかにー(無感情)ってめっちゃ言うね。(人の話)聞いてない〜って思うもん」と、お互い笑いながらも微妙にけなし合う関係性が実に面白い。今回のラジオを聞いて、気を使わずに楽しく話せる仲が微笑ましく感じると同時に、今年1年の様々な経験から2人とも確実に成長し、どこかいい意味での余裕ができたような印象も受けた。

 今年は漢字欅から今泉佑唯、志田愛佳、米谷奈々未が卒業したこともあり、長濱と織田が漢字欅のバラエティ班としてより大きな存在となっていくことは間違いない。来年には、2期生との新しい漢字欅を牽引していくキーパーソンにもなるはずだ。

(文=本 手)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる