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VERBAL&☆Takuが語る、LDHのプラットフォーム構想 日本発コンテンツ海外展開に必要なPRとは

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 m-floのVERBALと☆Taku Takahashiが、戦略PR会社のブルーカレント・ジャパン社長・本田哲也をモデレーターに迎えて、日本初のPRの大規模カンファレンス『PR3.0 Conference』に登壇し、「m-floが考えるグローバルPR ー「カルチャー」でつながる新しいLDHのプラットフォーム構想」と題したセッションを行った。

7月に米ロサンゼルスにて行われた『OTAQUEST LIVE』の模様。

 株式会社LDH JAPANに所属するVERBALは「執行役員 クリエイティブ・ストラテジー部 ディレクター」として、☆Takuは「OTAQUEST部 ゼネラルプロデューサー」として、それぞれビジネスパーソンの顔も持っている。本田哲也とVERBALは、今年6月に世界最大規模の広告祭カンヌライオンズに登壇し、LDHの世界戦略について語ったばかりだ。今回のカンファレンスでは、いかにして日本から世界に向けて情報発信をしていくか、「グローバルPR」をテーマに、世界展開を視野に入れてエンタテインメントを展開している二人ならではのPR論を明かした。

VERBAL

 クリエイティブユニット・PKCZ®のメンバーとして、スヌープ・ドッグやメソッド・マンといった海外の大物ラッパーとフィーチャリングした経験を持つVERBALは、現在の日本のコンテンツについて、「日本人が思っているより5,000倍くらい(笑)、世界中から注目されている。海外のファンの方が、自ら熱心に掘り下げている分、日本の方よりよほど熟知しているケースも珍しくない。ただ、日本の方はそれに気づくことができていないというか、自分たちがイケていると思って発信していることと、向こうの人々がクールだと考えているものの間にギャップがあって、うまく交差していない状況がある。とてももったいない」と説明。また、海外のアニメ・コンベンションにDJとして招かれることが多い☆Takuは、「日本人の多くは、ハリウッド映画などのコンテンツに触れて欧米のカルチャーをリスペクトしているが、同じ物差しで評価してしまうために、自国のコンテンツの真価を見失っていることがある。そのために機会損失をしているケースも多い」と付け加えた。

 実際に、二人は海外でどのような状況を目の当たりにしてきたのか。VERBALは、自身が90年代にボストンに留学していた際に、現地で出会ったアンダーグラウンド・ヒップホップ・アーティストとの交流について明かす。「学校でそういう音楽が流行っていたけれど、彼らは現地で大々的にライブをするほど有名なわけではなかった。でも、レコードを出したら5,000枚も売れたという。なぜかを尋ねてみたら、日本のレコード屋がすべて買い取ったのだそう。当時の日本では、アメリカのアンダーグラウンドのヒップホップが、現地のアーティストが思うよりずっと高く評価されていた」と、日本と海外の物差しの違いを具体的に解説した。逆に言うと、日本にはそれほど特殊で大規模なドメスティック・マーケットがあるということだ。VERBALは、自身も所属するLDHの三代目J Soul Brothersの例を出し、「彼らが48公演で240万人を動員したというと、海外のアーティストからは、『そんなことはジャスティン・ビーバーにだってできない』と言われる」と、改めてその特殊性を強調した。

☆Taku Takahashi

 しかし、今なおCDが売れるような特殊なマーケットがあるとはいえ、若者人口が減少している日本は、遅からずK-POPのように海外のマーケットを目指す必要があると二人は指摘する。そのために必要なのが、日本と海外の物差しの違いーーつまり言語や文化、あるいはその国の発展度によって生まれるギャップを埋めるためのPR戦略だという。今回、そのモデルとして提案されたのが、「PRプラットフォーム」という考え方だ。

 「PRプラットフォーム」とは、発信者と受け手の間に、Webサイトやイベントなど、PRのためのプラットフォームを設けることで、お互いの持つコンテクストやパッションを、インタラクティブに接続するという発想であり、そこではコンテンツをベースとしたコミュニケーションが重要であるという。☆Takuが運営するプロジェクト『OTAQUEST』は、まさに「PRプラットフォーム」の実践だ。7月に米ロサンゼルスにて行われた、北米最大規模を誇るアニメコンベンション『Anime Expo 2018』では、中田ヤスタカらとともに『m-flo presents “OTAQUEST LIVE” powered by LDH USA』と題した大規模な音楽ライブを催し、成功を収めたばかりである。12月12日には、Webサイト『OTAQUEST』の国内版も正式ローンチ予定。いずれは音楽だけではなく、アニメ、アート、ファッションなど、日本のあらゆるカルチャーを盛り込んだコンベンションに育て、LDHだけではなく、日本の様々な企業が海外マーケットを切り拓くためのプロジェクトにしたいとのことだ。

『Anime Expo 2018』にて。

 この発想の源となったのは、先述した海外のアニメ・コンベンションにおけるDJの経験だ。海外のアニメ・コンベンションになぜ自分が呼ばれたのか、当時、あまり理解していなかった☆Takuは、迷った末に自身が手がけてきたアニメの楽曲や、渋谷で普段かけているダンス・ミュージックを織り交ぜてプレイした。すると、まったく予想していなかったことに、フロアが大爆発した。思い思いのコスプレをした現地のアニメファン4,000人余りが、レイヴ・パーティーのように大歓声をあげて踊り始めたのだ。衝撃を受けた☆Takuは、なぜそんなことが起こったのかを調べた。m-floとしてコナミの音楽ゲーム『beatmania IIDX』シリーズに提供した楽曲が、現地のファンの間で大人気になっていたこと、向こうの“オタク”と呼ばれる人たちは、アニメだけではなく日本のカルチャー全般に興味を持つ、趣味もプライベートも充実したいわゆる“リア充”であること、数千人~数万人規模のアニメ・コンベンションが全米各地で週に一回ほどのハイペースで開催され、すでに巨大なマーケットが形成されていることが明らかになってきた。しかも、日本の企業はほとんどそのマーケットに進出することができていないというのだ。

      

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