Revo、Linked Horizonが“心臓を捧げた”ライブを熱く語る「一人一人をしっかり見てほしい」

Revo、ライブへの熱い思いを語る

 Sound Horizon/Linked Horizonを主宰するサウンドクリエイター・Revoが、9月30日、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われた『劇場版 LH Live Tour『進撃の軌跡』総員集結 凱旋公演』舞台挨拶に登壇した。

 同作は、2018年1月13日、14日に横浜アリーナで行われたLinked Horizonのライブ「Linked Horizon Live Tour 『進撃の軌跡』 総員集結 凱旋公演」のBlu-ray発売(12月26日)を記念して劇場上映が行われるもの。

 今回映像化されたライブでは、月香、福永実咲、MANAMI、松本英子、柳麻美といった歌姫を中心に各日ゲストボーカルを招き(映像では両日の出演者が揃っているような構成に)、ストリングス、ホルン&ブラスセクションなども加えた壮観なバンドの生演奏、男女混成のコーラス隊、ダンサー……団長・Revoのもとに集結した最強のエンターテインメント集団によるド迫力のステージが展開された。TVアニメ『進撃の巨人』の世界観が、主題歌をはじめとする楽曲とアニメ映像のシンクロで、忠実に、かつプラスαの表現として成立している。さらに、今回はRevo史上初の試みとなる「ドルビーアトモス」による上映も。舞台挨拶前に行われた上映では、360°が覆われているかのような臨場感あるサウンドを実際に体験することができた。

 舞台挨拶の進行役は、ライブにもナレーション役として参加していたサッシャ。Revoとともにライブを振り返りながらのトークを展開した。まずRevoは、映像の切り替わりを早くし、画面を分割してより多くの出演者を見せる工夫をしたことなどを明かす。ちなみに、分割画面が炎で区切られているのは、吉川(英明)監督の遊び心とのこと。この炎のように、随所に映像化ならではのエフェクトが施されているため、ライブを見た人もまた違った見方ができるだろう。

 サッシャからはライブに出演していた松本英子が最終日の出番直前、心配になるほど感極まっていたという“壁の中”で起こっていたエピソードの披露も。サッシャは「それであのパフォーマンスをしているのは僕はすごいと思います」と松本を賞賛した。一方のRevoはその話は初耳だったようで「今すごい衝撃的なエピソードだったね。でも僕も感極まってたんだけど、僕のところにはサッシャ来てくれなかった……」と拗ねた様子を見せつつ、「みんなこの長いツアーをやって、最後そこまで積み上げてきたものをしっかり届けなければならないという、いろいろな思いがあったと思います」とコメントした。

 さらに、Revoは「みなさんこの映像を見て、(舞台上に)すごい人がいっぱいいるなと思ったんじゃないかなと思います。その一人一人をしっかり見てほしい。いらない人間は一人もいないからね。無駄に多いわけじゃないんだよ。必要だからいるんだよ」と熱弁。「この人数がいて、アニメの映像があって、当然スタッフも大勢いて、みんなで“心臓を捧げた”結果がこれです」と締めると、Revoからの熱い言葉にサッシャも「本当に呼ばれてよかった」としみじみする一幕も。

 Linked Horizonは、現在放送中の『「進撃の巨人」Season 3』(NHK総合)では「暁の鎮魂歌」にてエンディングテーマを務めている。Revoは、テレビ版のエンディングを担当するのは初めての体験。「オープニングを今までやってきた人がやっているエンディングっていうのを出したかった。突然やってきたエンディング曲じゃなくて積み重ねがあって、そこからエンディングだから、やっぱりそこの“胸熱感”がしっかり伝わるもの。「『進撃』見たな、今週も」っていうみなさんの気持ちを受け止めることができるような曲にしたくて」と楽曲にこめた思いを語った。サッシャから「暁の鎮魂歌」収録の3rdシングル『楽園への進撃』の完成度の高さを褒められると、Revoは「やっぱ天才なんですかね」と誇らしげに返答。会場は大きな盛り上がりを見せた。

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