ぼくのりりっくのぼうよみ、アーティスト活動終了へ 「“天才”をやめようかなと思って」
ぼくのりりっくのぼうよみ(以下、ぼくりり)が、9月21日放送の『NEWS ZERO』(日本テレビ系)に出演。2019年1月をもってアーティスト活動を終了することを発表した。
これは、番組内で組まれたぼくりりの特集にて、本人の口から発表されたもの。番組は今年2月からおよそ半年に渡り、彼に密着。しかし、取材は3月15日開催の『ぼくのりりっくのぼうよみ TOUR 2018 Fruits Decaying』ファイナル公演で一時中断。再び、取材陣が彼と再会したのは9月中旬だったという。
「僕、“天才”をやめようかなと思って」と切り出したぼくりりは、「ぼくのりりっくのぼうよみというアーティストを葬ろうと思っております。音楽活動は来年の1月に終了しようかなと」と説明した。2015年に17歳でメジャーデビューしたぼくりりは、“突如現れた革命的才能”と次世代を担う天才アーティストとして扱われ、川端康成らが創刊した『文學界』(文藝春秋)にもエッセイを寄稿している。「僕は自由になりたいです。文学的だとか、天才だとか、哲学的な歌詞がステキだみたいなことを言っていただいて、出来上がったほかの人たちの中にある偶像に自分が支配されちゃうということに、すごく耐えられない」と3年間の活動の中で抱いていた違和感を明かした。
彼が半年間考え抜いて出した答えは「自分の欲求に従っていく、それが僕の理想の人生というか、やりたい生き方」というもの。「むしろ、辞めることを決意して、理想の人生の最初の一歩が始まってる」と新たなスタートに意欲を示している。番組スタッフが「この決断を後悔することはなさそうですか?」と質問すると、「辞めたことでこの先の人生が本当にめちゃめちゃになるんじゃないかという恐怖心がすごくあるんですけど、ありたくない自分であるぐらいだったら、それをやめた方がいいというのを、ひとつ示したい。例えば、この先ぼくのりりっくのぼうよみを辞めた後もいろいろなことをしていくと思うんですけど、そこでいろいろなことをいっぱい失敗すると思うんですよね。“失敗を楽しむ力”があると何をやってもいいじゃないですか。失敗しても楽しいんだから、やりたいことなんでもできるなって思います」と答えている。