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『w-inds. LIVE TOUR 2017 "INVISIBLE"』ファイナル公演

w-inds.が生み出す、唯一無二のトライアングル ベストを更新してより広い世界へ

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「こんなに最高な時間があっていいのかな。生きてたらいいことあるんだなーー。17年経ってまた武道館でライブが出来たのは、みなさんひとりひとりのおかげです。これからも、もっと自分たちのスキルを上げて、もっともっといい音楽を、もっともっといいステージを、来年再来年、20周年に向けて届けることを約束します。だから黙ってついてこい!!」(橘慶太)

 今年1月の『We Don’t Need To Talk Anymore』以降は橘慶太が作詞作曲/セルフプロデュースまでを担当し、楽曲制作までを自ら行なうダンス&ボーカルグループとしてキャリア屈指の変化を遂げたw-inds.。彼らがその成果をファンの前で披露した『w-inds. LIVE TOUR 2017 “INVISIBLE”』のツアーファイナルは、グループにとって3年半ぶりの日本武道館。17年間の中でつねにベストを更新してきた彼らの今が凝縮されたステージだった。

 この日はメインステージの他にアリーナ中央と両サイドの3カ所にサブステージが用意され、ステージ奥にはトライアングル型のセットが設置されていた。まずは夜空が投影された透過スクリーンの奥にメンバーが登場。今年3月に発表した最新アルバム『INVISIBLE』からファンク調の「Come Back to Bed」を披露すると、透過スクリーンが上がってメンバーがファンのもとに駆け寄り、ダンサーとともに「Backstage」や「Complicated」を連発していく。序盤に最新アルバムの楽曲をまとめることで今を伝える、まさに彼らの最新モードと言える立ち上がりだ。

 ここで印象的だったのは、シンクロ率の高いパフォーマンスから伝わる、より強固になった3人の一体感。横ノリのファンクグルーヴを持つ「No matter where you are」ではアリーナでメンバー揃ってダンスを披露し、ジャスティン・ティンバーレイクを髣髴させる「TABOO」では繊細な表現力で観客を魅了。「CAMOUFLAGE」ではステージ奥のトライアングルの中で披露するなど曲ごとにフォームを変えながら、すべての演出が一体となって極上のエンターテインメントを生み出していく。中でも序盤のハイライトは、今年の彼らの変化のスタート地点となった「We Don’t Need To Talk Anymore」。ここではボーカルドロップで3人揃ってキレのあるダンスを披露し、これまでサビではボーカルを担当していた慶太を含む全員が揃って踊ることで、さらに会場を盛り上げていった。

 とはいえ、今の彼らの魅力はグループとしての一体感だけではない。そうした序盤と綺麗なコントラストを描くように、各メンバーのソロパートではそれぞれに異なる個性が全開に。慶太のソロ曲「Separate Way」では緒方龍一のアコギに乗せて感情の機微を表現し、千葉涼平のソロ曲「In your warmth」では恋の駆け引きを表現する男女ダンサーの踊りとともに透き通った歌声を披露。続いて涼平と龍一による「A Trip In My Hard Days」では、ジャジーなヒップホップビートに乗って2人がラップで掛け合い、w-inds.が歩んできた道のりとこれからへの決意を歌った歌詞をファンと共有する。そして龍一のソロ曲「ORIGINAL LOVE」では、彼のラップがさらに会場に広がっていくーー。モダンR&Bやファンク、トロピカルハウス、フューチャーベース、ヒップホップ、バラードなど様々な顔を持つ今のw-inds.の音楽性が、メンバーそれぞれに異なる3つの個性に基づいていることが伝わるような瞬間だった。

 以降はふたたび3人揃ってのパフォーマンスに戻り、ステージに金網やアンプ、ドラム缶などが用意されたNYのブロックパーティを髣髴させるセットの中で「Boom Word up」「Players」「Drop Drop」を披露。MCでは3人で一緒に暮らした日々の思い出も交えながら活動を振り返り、慶太が「17年やってきて、デビュー当時と今のw-inds.の形は全然違うわけじゃないですか。でも、形を変えてでも『みんなに楽しんでもらいたい』という気持ちは本当に強くて。今回のツアーをやって、本当に『よかった』と思います」とファンへの感謝を伝えていく。グループとしての魅力とメンバーそれぞれの個性との両方が表現されていく現在のステージは、彼らのすべてが詰まっているかのようだ。

 以降は最新シングル「Time Has Gone」と、過去曲のリミックスとを交えてフロアを盛り上げる怒涛のクライマックスへ。「Time Has Gone」では動画撮影タイムが設けられ、ファンが向けたスマートフォンをスポットライトにして3人が一気にステージ前方にせり出してダンスを披露する。

 「Let’s get it on」では左右の花道とアリーナの3方向にメンバーが分かれ、重低音ベースを効かせた「Superstar」や「SAY YES」を経て、「New World」ではド派手なEDMとレーザーを使ったカラフルな演出で観客からクラップが発生。ラストはこれまで何度も披露されてきた2001年の2ndシングル「Feel The Fate」を原曲に忠実なアレンジでパフォーマンスし、観客の大合唱とともにステージを終えた。今のw-inds.の音楽性とは大きく異なるこの曲は、グループのこれまでの大きな変化を伝えてくれる。けれども同時に感じられたのは、そうした過去と今とが、3人の中で自然に繋がっていること。過去を切り捨てて変化するのではなく、これまでの積み重ねの上にこそ今があるーー。そんな17年間を経て、満員の観客を微笑んで見つめる3人の晴れやかな顔が何よりも印象的だった。

      

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