V6、全世代に愛されるアイドルに 20年超の歩みが生んだ“個の輝き”
V6が最新シングル『COLORS/太陽と月のこどもたち』を5月3日にリリースする。「COLORS」にちなみ、色とりどりのオーガンジーが印象的なジャケット。これには、“自分の色で輝いてほしい”、“個を大切に生きていこう”というメッセージが込められているのだそうだ。また、「太陽と月のこどもたち」は、V6としては初めてNHK『みんなのうた』にも採用された。命は巡り、愛は途絶えることはない……そんなテーマを掲げ、世代を超えてたくさんの人に歌い継がれる楽曲を目指している。
V6は、いよいよ全世代に愛されるアイドルへと成熟したようだ。ご存知の通り、V6は2015年に20周年を迎えるまで、ソロとしての活動が目立っていた。そのなかで、井ノ原快彦、坂本昌行、長野博のトニセン(20th Century)は、情報バラエティ番組を中心に活動。視聴者に寄り添う姿勢で大いに評価されてきた。井ノ原は『あさイチ』でNHKの朝の顔となったり、伝統ある『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系)のMCを務めながら人気シリーズ『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日系)でも存在感を放ったりと、何足ものわらじを器用に履きこなす。坂本は『ノンストップ!』(フジテレビ系)で、街に足を運んで店頭や道行くといったフランクなふれ合いが好印象。グルメ通というキャラをいち早く確立した長野も、『よじごじDays』(テレビ東京)、『水野真紀の魔法のレストランR』(毎日放送)に出演中。井ノ原に続いて既婚者となったことから、このさき主婦層からの信頼が一層厚くなるのではないか。またトニセンで集まると、デビュー当時にあったグループ内格差をネタにして笑いを取る。その余裕あるユーモアも大人の男として器の大きさを感じるのだ。
一方、森田剛、三宅健、岡田准一のカミセン(Coming Century)は、それぞれの個性を大いに発揮して活躍。岡田は、いまや日本映画界を牽引するひとりとなったにも関わらず、遊園地『ひらかたパーク』のイメージキャラクター“ひらパー兄さん”という顔も持つ。ストイックな性格もあいまって、鍛え上げた肉体美も男性ファンの憧れに。また、森田は、舞台を中心にキャリアを形成。その実力は、7月からスタートする連続ドラマ『ハロー張りネズミ』(TBS系)でも発揮されるだろう。バカでスケベ、元ギャンブラーというジャニーズアイドルらしからぬ難しい役柄も森田なら、魅力的に演じてくれるはずだと期待が高まる。そして、三宅の永遠の少年感。これはアイドルとしては天賦の才だ。『三宅健のラヂオ』(bayfm)ではフリー過ぎるトークを披露し、年齢を忘れさせるむじゃきさが世代の壁を突破させる。さらに『みんなの手話』(NHK Eテレ)では、バリアフリーの先駆けとなる芯の強さも伺える。
そうして一人ひとりが個性を発揮していく中で迎えた20周年。6人で集まったときの化学反応を色濃く感じた。そこで繰り広げられるのは、そこはかとなく漂う家族感だ。父…坂本、母…長野、長男…井ノ原、次男…森田、三男…三宅、末っ子またはペット…岡田、と見ているファンも多い。6人で集まるとほのぼのしたり、暴走して事件が起こったりと、大家族番組のような盛り上がりをみせる。そこから、コンスタントにグループとしての活動を続けており、ファンにとってはうれしい限り。