TWEEDEES、充実の2ndアルバムを経て起きた“革新” 期待膨らんだ『ショウ』レポート

TWEEDEESに2ndアルバムで起こった革新

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 彼らのオリジナリティという部分においては、MCにも言及しておく必要がある。TWEEDEESにはライブを見た者にしかわからない、「沖井と清浦の夫婦漫才のような掛け合い」という魅力があり、時間をかけて舞台の上で板についてきた一種のパフォーマンスだ。しかし、この日のライブでは、2人のパワーバランスにある種の変化を感じた。具体的にどことは言わないが、MCでついお喋りが過ぎてしまう沖井に対する清浦のハンドリングが、以前に見たときよりも圧倒的に手慣れたものになっていた。それほどまでに、『The Second Time Around』の影響は大きいのかと感じる。

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 ライブ終盤、沖井はMCで「早く3rdアルバムを出したい」と、今のTWEEDEESが楽しくて仕方ないといった表情で笑った。すでに公開されている他サイトのインタビューでは、すでに3rdアルバムの構想は固まっているという。先述した開演前のBGMにソウル・ファンク風の楽曲が多く使われるという変化がみられたのは、ひょっとすると次作へと向かううえでのヒントなのかもしれない。TWEEDEESの『ショウほど素敵な商売はない vol.2』は、たどり着いた現在地の充実を味わいつつ、そうして次への期待も膨らませてくれるショウだった。

(取材・文=中村拓海/写真=吉田進吾)

■セットリスト
01. 速度と力
02. STRIKERS
03. PHILLIP
04. 月の女王と眠たいテーブルクロス
05. 祝福の鉄橋
06. Boop Boop Bee Doop!
07. 蝉時雨の止む頃に
08. ブリキの思い出
09. バタード・ラム
10. Baby, Baby
11. 電離層の彼方へ
12. 友達の歌
13. ムーンライト・フラッパー
14. KLING! KLANG!!
<アンコール>
15. The Sound Sounds.
16. Crosstown Traffic
17. Rock'n Roll is DEAD?

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