>  >  > 海外で活躍するハードコアバンド

FORWARD・ISHIYAがオススメバンドをピックアップ

WARHEAD、VIVISICK、九狼吽……海外で活躍する日本のハードコアバンド5選

関連タグ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

九狼吽(CLOWN)

 メンバーは、Vo.MUNE RED MOHAWK、Gt.COMI、Ba.RIKIYA。Dr.は募集中。1998年に名古屋を訪れた「CHAOS U.K BURNING SPIRITSツアー」にて、FORWARD鉄アレイを観て覚醒したMUNE RED MOHAWKと、現メンバーであるCOMIとRIKIYAにより、1999年に名古屋で結成された。現在まで2枚のアルバムのほかに、2枚のオムニバスに参加しており、名古屋、東京を中心に、結成当初から月に3〜5回のペースでライブ活動している。

 2013年に行ったスカンジナビアツアー以降、その経験からか、サウンドやライブパフォーマンスが見違えるほど上達し、一気にジャパニーズハードコアの中心バンドとなった。

 MUNE RED MOHAWKの巨体から繰り出される迫力のボーカルが印象的だが、COMIの繊細なプレイはヘビーメタル界の観客にもファンが多い。RIKIYAのパンクテイスト溢れるベースと、ドラミングの掛け合いによるドライブ感は、mortorheadの疾走感を彷彿とさせる。(現在、ドラムは募集中ではあるが)そうしたドライブ感溢れる楽曲に乗ったMUNE RED MOHAWKのボーカルスタイルは必聴。彼の生き様から放たれる歌詞の内容も、九狼吽の魅力をさらに引き立たせる。

 また、MUNE RED MOHAWKは、世界で一番知名度の高いバイクチーム「ヘルズエンジェルズ」のメンバーで、アジア初、黄色人種初のヘルズエンジェルズ支部を日本で立ち上げた人物でもある。さらに彼は、名古屋でライブハウス「RED DDRAGON」を経営するなど、九狼吽とともに、名古屋ハードコアパンクシーンで欠かせない存在となっている。

九狼吽 in フィンランド、ノルウェー、スウェーデン 2013年

九狼吽HP 
九狼吽Facebookページ
レッドドラゴンHP 

「海外ツアー経歴」

2013年 フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、スカンジナビアツアー
2014年 ロシア、フィンランドツアー

HAT TRICKERS

 メンバーは、Vo.CLOCKWORK KENJI、Gt.FANTA、Space Gt.Y.A.S、Ba.KYOKO、 Dr.MOLO.KO。1996年頃、CLOCKWORK KENJIを中心に結成され、1997年に初ライブを行う。現メンバーまで、数々のメンバーチェンジを繰り返してきたが、一貫したHAT TRICKERSワールドを作り出している。HAT TRICKERSを一度でも観たことのある人間ならば、その印象を忘れることなどできないだろう。

 映画「時計仕掛けのオレンジ」に影響を受けたメイクやファッションは、音楽のジャンルを超え、ハードコアやパンク界のみならず、サイコビリーやゴシックのシーンでも支持を集めている。そうしたライブにも数多く出演しており、このバンドの多様性が伺える。

 映画とパンクに多大な影響を受けたCLOCKWORK KENJIは、ライブに遊びに行く時以外にもメイクをして外出しているため、様々な一般人や同じパンクス達からも多くの攻撃を受けてきているが、それでもその姿勢を貫き通す精神は、まさにハードコアパンクそのものと言えよう。

 2枚のシングルと2枚のアルバムのほかにも、数多くのオムニバスやスプリットに参加しており、サウンドは1980年代のUK PUNK、特にOi!と言われているジャンル(ABRASIVE WHEELS, COCK SPARRER, THE CRACK, MAJOR ACCIDENT,THE BLOOD等)や、サイコビリーにも影響を受けている。いわゆるハードコアとはひと味ちがっていて、パンクを知らない人間でも入りやすいサウンドであるように思う。

 将来映画を撮ってみたいと話すCLOCKWORK KENJIの今後にも注目だが、まずはHAT TRICKERSのライブを一度体感してもらいたい。日本のアンダーグラウンドのエンターテイメント性が、世界に通じていることが素直に理解できるだろう。

2010年 HAT TRICKERS in チェコ

Official Twitter
Contact Mail:ultrapunkdroogs@gmail.com

「海外ツアー経歴」

2006年 / 韓国ツアー
2007年 / 韓国ツアー「NEVER MIND punk festival」
2009年 / HAT TRICKERS EURO TOUR 2009 / オーストリア、イタリア、クロアチア、ドイツ、スイス、フランス、チェコ
2010年 / BLOODY TOUR ACROSS EUROPE 2010 / ドイツ、イタリア、スイス、オランダ、ノルウェー、フィンランド
2010年 / MISFITS EURO TOUR with HAT TRICKERS / ドイツ、イタリア、スイス、オランダ、ノルウェー、フィンランド

2015年9/16〜9/27に東京から福岡まで、HAT TRICKERSとチェコから来日するBOYによる「MONOCHROME TOUR」が行われるので、是非足を運んでみて欲しい。

CRUDE

 メンバーはBa.Vo HIDEKAZU、Gt.弁慶、Dr.HIDETOSHI。1994年に北海道函館で結成され、現在まで5枚のシングルと、6枚のアルバムのほかに、12インチ、スプリットのシングルや、ヨーロッパツアーのビデオも発売している。結成当初から90年代はボーカルがいる時期や、ツインギター編成などの4人編成で活動していたが、2001年からは3人での活動になっている。

 叙情的なメロディックさとハードさのコントラストを併せ持った、まさにジャパニーズハードコアの真髄とも言えるサウンドは、海外からも高い評価を受けている。

 外国人にも引けを取らない体格を持つ3人のパワフルな演奏は迫力満点で、間近でCRUDEを体験すると、3人編成とは思えない音圧と、非常に高いクオリティの演奏に惹きつけられる。楽曲の中に見られる各パートの繊細さが融合されたサウンドは、このバンドの真骨頂と言えよう。

 ホームページやFacebook、Twitterなどのツールを使わずに、これだけ世界にファンを増やしているということは、生演奏の迫力を知ったファンやリスナーが、どうしても観たいという衝動に駆られているからだろう。近年のインターネット文化に対するアンチテーゼとも見てとれる。

 また、函館に唯一存在していたライブハウスが閉店した後には、自分たちが練習していた場所をライブスペースとして開放し、完全なるD.I.Y(Do it your self/自分自身でやる)を実践。函館という街で、ハードコアパンクシ—ンを持続させ、世界に発信し続けている真実のハードコアパンクスたちである。

2010年 CRUDE inフィンランド

「海外ツアー経歴」

2002年CRUDE /死狩 オランダ、ドイツツアー
2004年CRUDE / PCP ヨーロッパツアー / オランダ、ドイツ、イタリア、スイス、スペイン、フランス
2008年 CHAOS in TEJAS / アメリカ・テキサス州オースティン
2009年 CRUDE / UNIT 21 U.Sツアー
2009年 PUNTALA ROCK FESTIVAL / フィンランド
2010年 CRUDE / SELFISH ヨーロッパツアー / フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ドイツ、チェコ、オランダ、ギリシャ
2012年 CRUDE / BACK LASH ヨーロッパツアー / フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ドイツ、オランダ、ベルギー、イングランド

 ほかにもまだまだ紹介しきれないほど素晴らしいバンドはたくさんいるが、そうした日本のハードコアやパンクのバンド達は、国内での知名度よりも海外での知名度の方が高い場合が多く見られる。これをきっかけに、日本のリスナーもアンダーグラウンドシーンの素晴らしさを知ってくれることを心から願う。

■ISHIYA
アンダーグラウンドシーンやカウンターカルチャーに精通し、バンド活動歴30年の経験を活かした執筆を寄稿。1987年よりBANDのツアーで日本国内を廻り続け、2004年以降はツアーの拠点を海外に移行し、アメリカ、オーストラリアツアーを行っている。今後は東南アジア、ヨーロッパでもツアー予定。音楽の他に映画、不動産も手がけるフリーライター。
FORWARD VOCALIST ex.DEATH SIDE VOCALIST

      

「WARHEAD、VIVISICK、九狼吽……海外で活躍する日本のハードコアバンド5選」のページです。の最新ニュースで音楽シーンをもっと楽しく!「リアルサウンド」は、音楽とホンネで向き合う人たちのための、音楽・アーティスト情報、作品レビューの総合サイトです。

表示切替:スマートフォン版 | パソコン版