アカシック・理姫、クリス松村に真剣相談「たぶん、二重人格みたいな感じだと思います」

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 ミニアルバム『DANGEROUS くノ一』でメジャーデビューを果たしたアカシックの理姫(Vo)、ポップミュージック・マニアとして知られるクリス松村の異色対談が実現! アカシックの音楽性、理姫のキャラクターについてのダメ出し(?)から、ふたりが愛する80年代のアイドルソング、そして、理姫の将来のビジョンまで、奔放すぎるトークをお楽しみください!(森朋之)

「そもそも私は統一感のない女」(理姫)

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クリス松村:(『DANGEROUS くノ一』の)ジャケットを見たとき、なんてお下品なんだろうと思ったのよ。二丁目好みの写真だなって。

理姫:ハハハハハ! でも、そうですよね。

クリス松村:ただ、お下劣だけどすごいインパクトがあったんですよね。で、曲を聴いたときにまず思ったのは、写真と声のイメージがあまりにも違うなってこと。もっとブラックミュージック系のソウルフルな感じなのかと思ってたら、ぜんぜん違う声じゃない? 1曲目の「CGギャル」はイマ風のロックンロールなんだけど、ぎっしり詰まった歌詞をすごいスピードで歌っていて。それがすごくいいなと思ったから、私の連載(雑誌『週刊ザテレビジョン』で連載中の『クリス松村のJ-POP講座「ベストヒットクリス!」』)でも紹介したんだけどね。

理姫:わ、ありがとうございます!

クリス松村:でもさ、ジャケットは、どうしてこういう写真になったの?

理姫:撮影してくれた写真家の方とかアートワークの方と相談しながら決めたんですけど、インディーズのときから「アカシック=女」っていうイメージがあったと思うんですよね。女のめんどくさいところ、気持ち悪いところも含めて。

クリス松村:そこをぜんぶ見せちゃってるんだ。

理姫:アカシックとしては、これでも隠しつつやってると思ってるんですよ。世の中には女のドギツイ部分をそのまま歌詞に突っ込んでる人もいるけど、私はそういうのはイヤで。だから、ゲスい言葉をカットすることもあるんです。

クリス松村:驚かれるような歌詞も書けるんだけど、あえて抑えてるってことね。

理姫:はい。話題性だけになるのもイヤだし、衝撃的な発言とかもしたくなくて。できるだけキレイな言葉を使うことは心がけてますね。でも、「女」っていうイメージがあるのは確かなので、ジャケットではそこを強調していこうって。

クリス松村:あと、アルバムの前半と後半でぜんぜん違う世界になるじゃない? レコードでいうと1曲目(「CGギャル」)から5曲目(「ベイビーミソカツ」)までがA面で、6曲目(「真夜中のクローンラベル」)から9曲目(「さめざめ」)までがB面だと思うんだけど、A面は「CGギャル」みたいないまどきのロックンロールだったり、「香港ママ」(チャイニーズ・テイストのダンスチューン)みたいな曲もあって。B面はまったく雰囲気が違ってるでしょ。

理姫:そうですね。いまの分け方でいうと、B面は私の素の部分がより出てるかも。

クリス松村:あ、そうなのね。このアルバムを聴いたときね、理姫さん自身はどっちの世界が好みなんだろう?と思って。

理姫:あ~。そもそも私は統一感のない……。

クリス松村:女なのね。

理姫:そうなんです(笑)。このアルバムの曲を並べたときも、統一感のなさに戸惑ってたくらいなので。ぜんぶ好きなんですけどね。

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