後藤真希、新曲からモーニング娘。のヒットナンバーまで披露 デビュー25年を総括したワンマン公演

後藤真希のワンマンライブ『後藤真希 25th anniversary live tour 2024〜2025 "RE:pr∀yer"』が、3月23日に東京・イイノホールで開催された。これは昨年9月に行われたデビュー25周年記念ツアー『後藤真希 25th anniversary live tour 2024 ~pr∀yer~』の追加公演にあたるもの。昼夜2公演が催されたうち、本稿では第2部の模様をレポートする。

1999年にモーニング娘。としてデビューしてから25年という節目を迎えた昨年、後藤は約13年ぶりとなるオリジナル楽曲「CLAP CLAP」およびオリジナルミニアルバム『prAyer』をリリースするなど、精力的に音楽活動を展開。ライブツアーも行い、自身の25年間を総括するようなセットリストで新旧のリスナーを大いに喜ばせた。本公演はそんなツアーの一夜限りの追加公演とあって、この機を逃すまいと東京・霞が関には熱心なファンが多数集結。満員の会場は開演前から異様な熱気に包まれていた。

定刻を迎えて客電が落とされると、ステージに設置された巨大な「RE:pr∀yer」ロゴがきらびやかに発光し、場内にスリリングかつインダストリアルな重低音ビートが鳴り響き始める。客席からは待ってましたとばかりに「オイ! オイ!」コールが自然発生し、熱狂度合いは早くも急上昇。ふいに大音量のSEが止んで寂しげなアコースティックギターのアルペジオが響き渡ると、ステージ全体を覆うカーテンの向こう側からスパンコールが輝くミニ丈コスチュームに身を包んだ後藤が姿を現し、気だるくも気高い声色で〈なんでこんな目に遭うのか〉と歌い出した。
張り詰めたムードのダークなダンスチューン「QUEENDOM」でライブの火蓋が切られると、その勢いのままに「Get Your Way」「CLAP CLAP」を立て続けに投下。クールなダンスビートの連発でフロアを踊り狂わせると、後藤はオーディエンスたちへ向けて「1日限り(の追加公演)なので、お楽しみ残しがないように!」と呼びかけた。

続くミディアムチューン「prayer」を経て、シルバーのロングドレスに装いを改めたバラードコーナーでは櫻井大介(Key)による生演奏をフィーチャー。最新ミニアルバム『prAyer』のラストナンバー「I am」、約20年ぶりのライブ披露となる「サヨナラのLOVE SONG」の2曲をピアノ伴奏のみでしっとりと熱唱した。そしてダンサーチームのパフォーマンスタイムを挟んで再度の衣装替えを終えた後藤は、自身の顔が大きくプリントされたグッズTシャツをリメイクしたカジュアルなスタイルで「BAD BOY」を披露。会場の空気を再びヒートアップさせた。