キスマイ舞祭組、中居正広作詞作曲の新シングルで目指したのは“プロの宴会芸”?
Kis-My-Ft2の派生ユニット「舞祭組」のニューシングル『やっちゃった!!』が3月8日に発売された。舞祭組とは、キスマイ7人のうち男前枠として扱われている北山宏光、藤ヶ谷太輔、玉森裕太の3人の影で、衣装やメディア露出に格差があった千賀健永、宮田俊哉、横尾渉、二階堂高嗣の4人にスポットライトを当てようと、SMAPの中居正広がプロデュースしたユニット。これまで『棚からぼたもち』、『てぃーてぃーてぃーてれって てれてぃてぃてぃ~だれのケツ~』と2枚のCDをリリースしてきた。今回のシングルは第3弾となり、冠番組の『キスマイBUSAIKU!?』を通じて注目を集めている。
同作を一聴してまず印象に残るのは、中居が作詞・作曲を手がけたバラエティ色の強い歌詞とメロディだ。その世界観は、キスマイ本体が女子の憧れるアイドル一直線のそれだとすれば、舞祭組での4人はかなり身近な年頃の男性というところだろうか。コスチュームもサラリーマンをイメージした地味なスーツ姿だ。今回のMVも中居が監督を務め、居酒屋や一人暮らしの部屋で、ビールや焼き鳥、焼きそばにカップラーメンと、なじみのあるメニューをひたすら食べまくっている。ガツガツと食べるところは、まさしく等身大の男という印象だ。
だが、いざ歌い始めると腕まくりをし、ネクタイをゆるめ、全力でパフォーマンス。キラキラな衣装ではないが、高い身体能力がなければ出来ないダンスのキレはさすがジャニーズというギャップを見せるにくい演出。かと思えば、今度はすっかり歌ヘタなキャラが板についた横尾のソロが充実していたり、4人でアカペラを披露した途端に「ハモりもできない」という歌詞が出てきたりと、笑いの仕掛けが次々に用意されている。
この春、新たな会社に進んだ全ての人の胸を打つ応援歌でもあり、この曲を全力で歌えば新たな環境でも人気者になれるのではないかという気持ちにさせてくれる。これぞ、プロが見せる宴会芸というべき曲なのだ。