DEEPが提示する、ボーカルグループの新スタイルとは?「より音楽性の高いものを日本語で伝えていく」

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YUICHIRO(左)、TAKA(中央)、KEISEI(右)。

「『DEEP今年キテるよ。いろんなものを引き寄せてる』って言われました」(KEISEI)

――今回オリジナルアルバムとしては約3年ぶりとなりますが、同作が出来上がった感想を聞かせてください。

TAKA:もともと“COLOR”ってグループで活動していて、DEEPに改名してから5年が経ちました。そもそも改名のきっかけは、EXILEのATSUSHIさんがプロデュースしてくださっていたところから、セルフプロデュースに変えていくためだった。自分たちで物事を作っていくなかで、楽曲制作やライブ構成などを行ってきましたが、そういうセルフプロデュースが曲として形になった印象があります。これまでは作詞をしていたメンバーはいても、作曲にはなかなか踏み込めていなかった。今回は、作詞にも作曲にも自分が大きく関わっています。

――今回のアルバムでは、いろんな作家・アーティストが楽曲を手掛けています。彼らとコラボレーションした大きなポイントは何ですか。

KEISEI:松尾潔さんに書いていただいた「ラスト・グッバイ」は、これまでのDEEPにありそうでなかった曲でした。でも、松尾さんは僕ら4人のそれぞれの歌をもともと聴いてくれていて、それぞれに合った歌詞や歌割りを決めてくれたので、自分たちらしく歌えたと思います。ここにきてさらに自分たちの底上げをしてくれましたし、大きく成長させてくれた楽曲でしたね。

YUICHIRO:最近KEISEIの家がスタジオみたいになっていて、みんなで集まって作業をしているのですが、今後こういう曲も増やしていきたいと思いました。最近は自分たちで作る楽曲も増えていて、楽曲に対する愛着も深まっていると思います。

KEISEI:アルバムに入っている「Don’t Stop The Music」は、もともと『VOCAL BATTLE AUDITION』の出身者が集ったイベント『VOCAL BATTLE STAGE 2014』向けに、EXILE SHOKICHIくんが書き下ろした曲でした。良い曲なのに、この場限りでリリースをしないという話を聞いて、SHOKICHIくんに「この曲をいただけないでしょうか?」とお願いして譲ってもらいました。ほかの曲に関しても、僕らが思いを強く押し通したものが多いです。松尾さんにも「DEEP今年キテるよ。いろんなものを引き寄せてる」って言われました。

TAKA:セルフプロデュースで制作する際に、いかにビジョンを作家さんや作り手さんに伝えるかで、作って貰える曲はすごく変化します。松尾さんには全て信頼してお任せするうえで、それぞれの人格をハッキリと伝えました。松尾さんは、「どんな恋愛してきた?」とか「TAKAくんだったらこういう時どうする?」とか、メンタル的な部分ーー人間的な部分で滲み出てくるものをヒアリングしてくれるので、人格をわかってもらった上で、曲を作ってもらっています。他の作家さんに関しては、自分たちは今こういう曲がほしくて、と参考になる曲を言ってみたり、歌詞の内容などを明確に口に出して伝えたりと、妥協しないことが多かった。まだまだ至らない部分もありますが、言わないとあいまいになってしまいますし、もっと知識を付けて、一曲に多くの時間をかけていきたい。言葉にしても、相手が具現化しやすいように勉強していきたいです。

――松尾潔さんは、「ラスト・グッバイ」で初めて作品を手がけて、タイトル曲「Love Light」は2作目となりました。2回のセッションで、作る行程に違いはありましたか?

TAKA:ありました。最初は松尾さんが「次はこういうのを歌ってほしい」とか「誰とやってほしい」とか、自分たちより先にDEEPが進んで行くためのビジョンを持ってくることが嬉しかったけど、同時に悔しくもあった。歌を通して松尾さんにはいろいろ伝わっていて、松尾さんもDEEPと一緒にやりたいと思ってくださっているから、そういう風になるんですけどね。でも、「Love Light」に関しては結構注文しました(笑)。松尾さんと信頼関係があるからこそ、自分たちもちゃんと伝えないといけないと思いましたし、任せてばかりでは逆に怖かったんです。松尾さんには「こういう曲を、この作家さんと一緒に松尾さんへお願いしたいんです」と言って、僕らのビジョンを伝えたうえでディスカッションを重ねて完成させた曲ですね。

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