DEEPが提示する、ボーカルグループの新スタイルとは？「より音楽性の高いものを日本語で伝えていく」

TAKA。

「より音楽性の高いものを日本語で伝えるっていうのがジャパニーズR＆Bの真骨頂」（TAKA）

――日本人の声質でR＆Bやバラードを歌うことをコンセプトにしているグループとして、今後どのように表現を深めていくのでしょうか。

TAKA：より音楽性の高いものを日本語で伝えるっていうのがジャパニーズR＆Bの真骨頂だと思っています。僕たちの背景にはR＆Bやブラックミュージックがありますが、日本人として歌謡曲にも影響されて、J-POPも耳にしている。だから、黒でもなく、白でもないグレーな部分がDEEPであるべきですし、そういう表現が“DEEP”というジャンルになるまでやっていきたいです。アルバムでも歌謡曲のようなものや、ジャパニーズR＆Bを感じさせる曲、トレンドを取り入れている楽曲やサンバ調の曲を織り交ぜて、そこでのバランスを上手く取れるようにしています。グレーを維持し続けるというのは今後もやっていきたいですね。

――グレーをひとつのジャンルにするということですね。

TAKA：そうですね。曲によっては少し黒よりだとか白よりになりますが、そこは器用にこなせるボーカリストの集まりだと思っています。表現の方法もたくさんありますね。

YUICHIRO：歌に関して言えば、R＆Bの中にも昭和の歌謡曲っぽいスパイスを混ぜています。あとは、ビブラートは曲によって変えたりするといったこだわりもあります。

――昨年末には初の単独カウントダウンライブも行いました。会場も徐々に大きくなっていくなかで、ライブへの意識に変化は？

KEISEI：今年のカウントダウンはテレビ中継を入れたいという新たな夢が生まれました。ライブハウスツアーでは、ホールとは違った魅力として、より近い声をダイレクトに届けるための熱いライブにしていきたいと思います。

――ライブと音源では、表現にどのような違いがありますか。

RYO：意識している部分は少なくて、楽しければいいなという気持ちですね。でも、ライブハウスだと距離が近い分パフォーマンスの仕方も変わってくるので、DEEPのファンをもっと広げていきたいなと思って歌っています。こだわりはなく、柔軟にという感じです。

YUICHIRO：CDのように歌ったほうが、ファンの方は喜ぶのかなと思う一方で、R＆Bって形がないものだから、変えて歌うべきなのかということは常に考えています。僕はライブでしかできない歌い方ももちろんしますが、音程はずらしたくなくて。自分には歌しかないので。あとは、来てくれた人が笑顔になってくれることを考えて歌っています。

TAKA：自己満足にならないように、しっかりと客観的にお客さんがなにを求めているかを一番に考える。それは、ライブもCDも同じなんですが、やはり五感すべてで感じてほしいので、ライブのほうが僕たちの良さが伝わると思っています。ただ、コーラスの魅力を伝えるには、音程を失敗できないというシビアな部分もあって、そこは何度もライブを経験して成長していかなければいけません。生っていうのは、皆さんが楽しいと感じる醍醐味でもありますし、怖いところでもあります。

KEISEI：僕はセットリストに強くこだわっています。バラードが連なってもだめで、アッパーな曲を多くしてもバランスは取れない。毎回セットリストは勉強になりますね。多くの曲を聴かせたいから、メドレーにしたりもします。結構いろんなライブを観に行くんですけど、展開がスムーズじゃなくて少しでも違和感が生まれると、一気に醒めてしまうじゃないですか。だから、自分たちではそういう瞬間を作らないようにしたいと思っています。良いライブは時間が経つのは早いものなので、自分たちのライブもお客さんにとってあっという間に感じるものにしたいですね。

（取材・文＝中村拓海／写真＝竹内洋平）

DEEP『Love Light』（rhythm zone）

■リリース情報
『Love Light』
発売：2月25日（水）

価格：CD+3DVD ￥6,458（税込） ※初回生産限定盤は豪華三方背BOX仕様
CD+DVD　￥4,298（税込）
CD ￥3,218 (税込)

〈収録曲〉
[DISC 1 : CD]
M-1: Intro～Love again～
M-2：Don’t Stop The Music
M-3：Just The Way You Are
M-4：雪しずり
M-5：Love Light
M-6：星影
M-7：君ナミダ
M-8：I Promise You
M-9：Love & Harmony～Interlude～
M-10：Tell Me It’s Real
M-11：Stay Cold
M-12：汚れたシャツと星の夜
M-13：Superstar
M-14：Spirit
M-15：Forevermore
M-16：UNITY
M-17：ラスト・グッバイ