Berryz工房が紡いできた音楽のグラデーション 全楽曲をジャンル分類で振り返る(後編)
バラード系
<バラード(シンプル)>
・Bye Bye またね [2004]
・BE [2008]
・そのすべての愛に [2009] ※カップリング
・希望の夜 [2010]
・真っ白いあの雲 [2011]
・青春劇場 (Berryz工房 Ver.) [2012]
・まっすぐな私 [2013]
多数あるバラード曲だが、こちらはピアノ主体の比較的シンプルな楽曲を集めた。「Bye Bye またね」は活動初期から歌われるBerryzの代表的バラード。こういったバラード曲は、シンプルな音像の方が歌詞や歌唱がより際立つという面がある。
<バラード(その他)>
・恋してる時はいつも… [2005] ※カップリング
・愛する人の名前を日記に [2005]
・夏 Remember you [2006]
・VERY BEAUTY [2007] ※シングル
・青春大通り [2007] ※カップリング
・桜→入学式 [2007]
・Love together! [2015]
前記カテゴリ以外の、アレンジに多彩さがあったり、完全なバラードというよりはミディアムテンポに寄った曲をこちらに分類した。「愛する人の名前を日記に」はカントリーロック調でワルツのリズムというミディアム曲。「VERY BEAUTY」もミディアム寄りのバラードで、ゴスペル的な聖性を帯びた大名曲。個人的にも十指に入る。「Love together!」は『完熟Berryz工房』に収録された活動最後の新曲で、EDM以降のサウンド様式によるミディアムバラードといった趣き。振り付けがBerryzの過去曲から引用されていたり、歌詞もメンバーからファンへのメッセージ的なものだったりと、ラスト曲にふさわしい仕上がりとなっている。
■ピロスエ
編集およびライター業。企画・編集・選盤した書籍「アイドル楽曲ディスクガイド」(アスペクト)発売中。ファンイベント「ハロプロ楽曲大賞」「アイドル楽曲大賞」も主宰。Twitter