嵐、関ジャニ∞、Kis-My-Ft2……中堅〜若手ジャニーズグループの2014年を振り返る

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今年、とくに活躍が目立った嵐。

 2014年も残りわずか。日ごろ、たくさんのトキメキと癒やしをくれたジャニーズの中堅〜若手グループたちの活躍を振り返ってみたい。

 まずは、今年も絶好調だった嵐。前半は松本潤が『失恋ショコラティエ』、二宮和也が『弱くても勝てます』、大野智が『死神くん』とそれぞれドラマの主演を務め、さらに各ドラマの主題歌も歌い、シングル総売上が2000万枚を突破するなど、人気はまさにウナギのぼり。夏には、スピンオフ映画『ピカ☆★☆ンチ LIFE IS HARD たぶんHAPPY』が上映され、ここまで駆け抜けてきたメンバーが成長を振り返る機会にも恵まれた。その流れで、デビュー15周年の記念ハワイコンサートを実施、さらに新アルバム『THE DIGITALIAN』で新しい音楽性を見せた。その世界観を5大ドームツアーで具現化するなど、アーティストとしての力量も増している印象だ。アナウンサー以外では史上初となる5年連続『紅白歌合戦』の司会を手がけるなど、まさに日本を代表するアイドル。いや、日本の顔としてのポジションを盤石なものにした1年だった。

 つづいてNEWS。残念ながら、2014年は単独コンサートが実施されず、ファンにとっては恋しさの募る1年だったはず。しかし、個々の活躍はめざましいもの。1月には派生ユニット・テゴマスが『テゴマスの青春』をリリース。彼らの歌唱力はもちろんのこと、ファンの声を集めて手越祐也が作曲、増田貴久が作詞をした「月の友達」も新しい取り組みだった。また小山慶一郎は、キャスターとしての腕前を磨き、バラエティ『トーキョーライブ22時』で生放送&素人イジりもお手の物に。また、加藤シゲアキも小説家として三作目の著書『Burn.-バーン-』も生み出すなど、精力的に執筆活動を行なっている一方、俳優としても舞台を成功させるなど才能を発揮している。ファンが待ち望んでいるのは、やはりそんな4人とライブで会えることだろう。

 そして、今年新たな動きで注目を集めた関ジャニ∞。『24時間テレビ』のメインパーソナリティーを務め、メンバー全員が出演する映画『エイトレンジャー2』を公開した。デビュー10周年記念コンサート『十祭(じゅっさい)』も行い、グループの絆が深まったタイミングで、ジャニーズ初となる自主レーベル「インフィニティ・レコーズ」も立ち上げた。アルバム『関ジャニズム』では、豪華アーティストとのコラボも実現。下積み時代が長かったことで有名な彼らだが、人との繋がりを大切にして地道に築いてきたものが、大きく花開いた1年といえるだろう。

 2013年にメンバーの脱退を経て、本格的に4人体制で活動をしたKAT-TUNは、以前の尖った印象がよりマイルドに。4人で出演する『KAT-TUNの世界一タメになる旅!』では、寝起きドッキリを披露するなど素顔満載。ヤンチャなお兄さんたちが、器の大きな大人になったという印象でおもしろい。一方で、上田竜也がボクシングでプロに真剣勝負を挑み、アイドルでありながらも顔にアザを作ってでも本気で格闘するあたりは、KAT-TUNらしい男気を感じさせられた。アイドルキャラに固定されない、のびのびとした素の表情こそが彼らの本当の魅力。新しいアイドルの形を、2015年も見せてくれるのではないか。

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