嵐、関ジャニ∞、Kis-My-Ft2……中堅〜若手ジャニーズグループの2014年を振り返る

 そして、若手グループで一番の大所帯であるHey! Say! JUMP。気がつけばメンバー全員が20代に突入し、それぞれの思いをステージでプロデュースするほどにスキルを身につけている。9人だからこそ見せられる揃ったダンスは圧巻。さらに、3人ユニット×3という新しい取り組みも見せた。そして、12月29日にはJUMPとしては初となる体を張った企画満載のバラエティ『いただきハイジャンプ 』も放送される。少年から青年へ、大きく殻を破った1年になった。

 今、最も勢いがあるがKis-My-Ft2。デビューからわずか3年で、4大ドームツアーを成功させたのは、男性アーティスト史上最速だという。グループ内ユニット『舞祭組』がバラエティで笑いをとり、さらに主演ドラマがスタートするなど好調だ。また、ジャニーズの伝統的な舞台『DREAM BOYS』を今年も玉森裕太が主演するなど、テレビに舞台にと活躍の場を広げている印象だ。『舞祭組』が生まれるキッカケとなったあからさまな格差も、最新シングルではなくなり、グループとしての実力アップが感じられた。2015年の新たな展開にも期待したい。

 今年一番、ファンに衝撃が走ったのはSexy Zoneだ。佐藤勝利、中島健人、菊池風磨の年上組3人だけでリリースしたり、Sexyファミリーなる新たな体制を発表したりと、変化の多い1年だった。マリウス葉、松島聡のファンにとっては今も心穏やかではないが、彼らもジャニーズJr.をリードして『ガムシャラ!』の夏休み公演を走り切り、目の前のミッションを一つひとつクリアすることで着実に実力を身につけている。これからの長い活躍を見据えれば、大きな経験値になったはずだ。また、年上組もドラマや映画に出演するなど、多くのチャンスを掴んでいるので、磨かれた個々の力がふたたび集結する日が待ち望まれる。

 A.B.C-Zは、DVDデビューに始まり、常に斬新なアプローチで存在感を発揮。童貞男子を題材にしたドラマ『魔法男子チェリーズ』は、そのセンセーショナルな内容で大きな反響を呼んだが、彼らの十八番ともいえるダンス力で、彼らの魅力をより多くの人々に届けるきっかけとなったはずだ。そのパフォーマンスは、音楽番組に出演するたびにも話題となった。年明けはSexy Zoneのメンバーと共に、舞台『ジャニーズ・ワールド』の公演も控えている、彼らの実力はやはりライブで見るのがいちばんだ。

 ジャニーズWESTは、関西ジャニーズJr.時代からの結束力で怒涛のデビュー1年目を駆け抜けた。CDデビューが発表されたときには4人となっていたが、そこからメンバーの直談判があり7人へ。その絆の固さと関西出身ならではのかけ合いが、彼らの最大の武器だ。『リトルトーキョーライブ』でも週替りで出演し、芸人顔負けのお笑い力を示している。1月2日からは横浜・大阪での単独コンサートもあり、飛躍の年明けとなりそうだ。

 年々、個性と才能を持った若手グループが続々と誕生していくジャニーズ。2015年も、きっと心を動かされる展開が待っていることだろう。彼らのさらなる成長・活躍を願いたい。

(文=佐藤結衣)

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