ガールズロックの超新星・SHISHAMOの魅力とは? フレッシュな演奏とフック満載の歌詞に注目

 そのうえで、新作『量産型彼氏』についてはインディーズ時代の『あの子のバラード』を引き合いに出してこう続けた。

「『量産型彼氏』は、主人公をいわゆる“普通の男性”にして、『こういうカップルっているよね』という内容を描いている、宮崎の観察眼が活かされた内容だと思います。インディーズ時代の『あの子のバラード』という曲は『モテる女の子の隣にいる、ブスではないが普通の子』の思いを書いているので、その手法で普通の男の子だからこそ抱える悩みを上手く切り取って表現していますね」

 最後に、SHISHAMOの可能性について、同氏はこう語る。

「ねごとや赤い公園など、アレンジ力のある4ピースはいますが、歌詞の魅力に焦点が当てられやすい3ピースのシンプルなガールズ・ロックは、GO! GO! 7188やチャットモンチーの次を担うバンドが見当たらず、ある種空席が続いている状態なんです。なので、今後はそのピースにSHISHAMOが収まっていくでしょうし、彼女たちのフレッシュさを活かして、よりポップなフィールドにも出ていくでしょう。先述したように、宮崎のクリエイターとしての力は、縛りのあるドラマ・アニメなどのタイアップ曲や、楽曲提供などにも活きていくのかもしれません」

 宮崎の持つ高いクリエイターとしての能力が、今後どういったフィールドで発揮されていくるのか楽しみだ。

■リリース情報
『量産型彼氏』
発売:10月1日(水)
価格:1,000円(税込)

<収録楽曲>
1.量産型彼氏
2.きみと話せないのは
3.転校の歌

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