19歳の元アイドル、なぜエアギター世界大会に? 名倉七海が挑戦を続ける理由とは
エアギターの日本一を決める『エアギター2014日本決勝大会』7月27日、宮城県仙台市のRensaにてに行われ、19歳の元アイドル・名倉七海が歴代日本チャンピオン中、最年少で優勝を果たした。名倉は、フィンランドのオウル市で29日(日本時間30日)に行われるエアギター世界選手権に日本代表として出場することが決定している。
名倉は、2012年に「世界初のエアギターアイドル」として結成され、2014年4月に惜しまれつつも解散したグループ「テレパシー」の元メンバー。メンバー各自が次へのステップに向けて準備をしていきたいという意向を汲んでの解散だったが、名倉はグループでの活動中、メンバーとエアギター選手権に出ることを公約していたため、「みんなと決めた約束を守りたくて、一人でもこの大会に出る決意をした」と、出場の理由を明かしている。ユニット解散後も、名倉は大会のために黙々と特訓に励んでいたという。
エアギター選手権は1996年、フィンランドの南の地域でエアギターを行う若者たちがメディアで露出するようになり、ストリート・イベントとして世界平和をテーマに開催されたのが始まり。その後、急速に認知を広め、2001年にはTIME誌などに取り上げられ世界中のメディアで話題に。2004年には金剛地武志が日本人として初めて出場し、4位と健闘。2005年には日本エアギター協会が発足し、2006~2007年にはお笑いコンビ・ダイノジの大地洋輔が世界チャンピオンとして2連覇を達成した。
そのルールはいたってシンプルで、プレイヤーは目に見えないギター(エレキとアコースティック、どちらでも可)を使用し、自分で60秒にまとめた音を使ったフリー・パフォーマンスと、大会側が用意した60秒の音を使った規定パフォーマンスを披露。オリジナリティ、リズム感、カリスマ性、テクニック、芸術性とエアーな感じが採点基準となり、フィギュア・スケートに準じ4.0~6.0のスケールで採点される。