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「渋谷のラジオ」2016年春開局へ 谷村新司はOSA(長)、野宮真貴は美化委員に就任

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 2016年春開局予定のコミュニティFM「渋谷のラジオ」の記者会見が12月3日、渋谷区にあるスタジオ建設予定地で行われた。

 「渋谷のラジオ」は「渋谷区地域密着×世界最先端の放送局」をテーマに掲げ、地域コミュニティの可能性とラジオの概念を広げる活動を行っていく。FM電波の送信範囲は渋谷区のみだが、インターネット配信(PC・スマホ)の対応を予定しており、全国で放送を楽しむことができるよう準備を進めているという。

 同ラジオの理事長を務めるのは、クリエイティブディレクターの箭内道彦。運営費は「市民ファウンダー」「スペシャルサポーター」「番組スポンサー」からの出資を募る。現時点での出資者には、箭内氏の友人である福山雅治などのメンバーが名を連ねる。

「福山さんは、ラジオパーソナリティの活動をずっと続けていることもあり『ラジオ愛』のある方。私は福島県出身で、地域密着型メディアであるコミュニティFMは、災害時の情報伝達に大きな力を発揮することを実感し、必要性を感じた。今回のような取り組みを行うことで、普段からラジオを楽しみ、ラジオを聴くことに馴染んでもらえるよう、エンターテインメントで手伝っていきたい」(箭内)

 同ラジオは「ラジオの学校」としても機能していくという。番組名はすべて「◯◯部」といった名前で統一、パーソナリティはすべて“センパイ”と呼ばれる。この日、第一弾パーソナリティの発表も行われ、谷村新司、野宮真貴、小宮山雄飛(ホフディラン)、指原莉乃(HKT48)、TOSHI-LOW(BRAHMAN)らアーティストはじめ、多くの著名人や渋谷にゆかりのある人物の参加が明らかとなった。

 同ラジオでは、パーソナリティやスタッフのボランティア募集も行っており、部活のように「みんなで作る」こともポイントの一つであるという。

 「『学校のようにしたい、いろんな人にチャンスを与えよう』というのは福山雅治さんのアイデア。福山さんが出演するか、番組をプロデュースするかは話し合いを重ねている。なんらかのかたちで関わっていただくことにはなっている」(箭内)

 この日の記者会見には、箭内とともに、“センパイ”代表として谷村新司、野宮真貴も登場し、同ラジオについての思いを語った。

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左から、箭内道彦、谷村新司、野宮真貴、大西賢治(渋谷区商店会連合会会長)

 まず、谷村新司は「渋谷は、自分の青春が溢れている場所。一緒に盛り上げることができれば」と意気込みを語った。谷村も、これまでラジオパーソナリティとして多くのラジオ番組で活躍してきた。同ラジオでは「OSA(=長)」に就任。全体の相談役としての役割を果たす。

「月に1回くらい、一日中ラジオをやろうかな(笑)。ラジオは、大学生のときから深夜放送のパーソナリティをやっている。普通のことを、普通に話す。特別でないことがラジオのいいところだと思います。それと、決して『みなさん』という声かけをしない。聴いている人ひとりに、『君!』と必ず言う。一対一であって、出てくる人はすっぴん、ノーメイクで普段着で出てくる、そんなラジオが好きなんです。ラジオが一番面白いのは、(情報源が)耳だけということ。言いたい放題でイメージをふくらませることができる。そんなラジオのイマジネーションを伝えられればと思います」(谷村)

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 続いて、“渋谷系の女王”と称され、ピチカート・ファイヴ三代目ヴォーカリストを務めた野宮真貴は、「デビュー35周年、事務所もずっと渋谷で、ホームタウンのような場所。故郷・渋谷に恩返ししたいと思った」という参加の経緯や、同ラジオの「美化委員」に就任したことから、自身の考える“美しいもの”について語った。

「いつでも音楽を楽しめるというのも、美しい。差別をしないというのも、美しい。綺麗な女性が増え、それを褒める男性が増えるのも、美しい。いつも人に優しいというのも、美しい。時々、隣の家の前の道を掃除するのも、美しい。時々、隣の人におすそ分けしてあげるのも、美しい。人が困っていたら助けてあげるのも、美しい。美しいということは、自分のまわりの人や物事に優しいということだと思います。このラジオを通して、『美化委員』の役割を果たせたらと思います」(野宮)

 箭内は野宮のコメント後、「毎晩夜の19時、毎日フルコーラスでピチカート・ファイヴの『東京は夜の七時』を流そうと思っている。世界で一番長い時報になるのでは」とコメントし、会場の笑いを誘った。

 「渋谷のラジオ」は、渋谷区商店会連合会も全面協力のもと、音楽などのカルチャーだけではなく、渋谷にまつわるさまざまな人々、渋谷の知られざる魅力や情報を発信するメディアとなっていくようだ。

 渋谷では、コミュニティFMが3年前に閉局しており、今回満を持しての復活となる。箭内のコメントにもあったように「普段からラジオを楽しみ、ラジオを聴くことに馴染んでもらえる」環境ができたとき、リスナーと音楽の関係性にも新たな道が開かれるのではないだろうか。番組内容の詳細や出演者の続報を、今後も楽しみに待ちたい。

(取材・文=久蔵千恵)

■詳細情報
「渋谷のラジオ」
周波数:87.6MHz
出力:20W
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-22-11 (スタジオ開設準備中)
https://shiburadi.com/

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