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はっきり言ってアンダーワールドについて今さら語ることはない。否、ありすぎて語り尽くせない! キャッチーで踊れて歌えて泣ける究極のプログレッシヴ・ダンス??? 
前身バンドFREURを経て、カール・ハイドとリック・スミスによって88年結成。当初はインダストリアル・ファンク系のサウンドで、ヒット作には恵まれなかった。92年、サポート・メンバーとして参加していたDJのダレン・エマーソンを正式に迎え、第二期アンダーワールドがスタート。ダレンの加入により、バンドは一転してプログレッシヴ・ハウス直系のダンス路線へと向かう。93年のデビュー作「mmmスカスクラッパー・アイ・ラヴ・ユー」の後に発表された「Rez」(アナログ・シンセのレゾナンス効果に名を由来)は、ロンドンのアンダーグラウンド・クラブ・シーンで火が点き、彼らの名を一躍世界へとどろかせた。さらに、同年にリリースした3rdアルバム『ダブノーベースウィズマイヘッドマン』で、現在のスタイルは確立される(「タイポグラフィ」と呼ばれる、独特のアートワークもここから人気に)。4thアルバム『2番目のタフガキ』(96年)は、フロア・オリエンテッドな要素と共に、カールのヴォーカルとロック色を前面に押し出し、ポップ・フィールドでも幅広い支持を獲得。5thアルバム『Beaucoup Fish』(99年)にて、ダブ/レゲエ/ロック/ニュー・ウェイヴ/ハウス/テクノの真髄を集約させる挑戦は頂点を極めた。しかし、00年にアンダーワールドのサウンドの重要な鍵となっていた、ダレンが脱退。結成時のオリジナル・メンバーとなり、新生アンダーワールドは再び歩み始めたのだが……。そして、最大の魅力であるダイナミックなライヴ・パフォーマンス(3人だった頃の)を収めた『Everything,Everything』(00年)は、全世界を感動の渦に巻き込む。その直後、2人によるライヴが日本でも披露されたが、賛否両論真っ二つに分かれた。