The Velvet Undergroundの記事一覧

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シンプルかつワイルドな3コード・ロックンロールに、初めて「知性」を持ち込んだのがヴェルヴェット・アンダーグラウンドであった。冷徹なモノトーン・ロック・サウンドにからむ、人生を達観したニヒリストを彷彿させるシワガレ・ヴォイス、そして批評精神と反社会性に富んだ詞世界——。そのストイックかつアヴァンギャルドな音楽性/姿勢は、パティ・スミス、テレヴィジョンを経由し、ソニック・ユース、ヨ・ラ・テンゴ、フレーミング・リップス、ベル&セバスチャンなど現在第一線で活躍中のシリアス・ロック・バンドに甚大な影響をあたえている。
67年に、カウンター・カルチャーのイコンであった女優/シンガーのニコをフィーチャーした『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』でデビュー。当時はセールス的にまったく不発であった。しかし、アンディ・ウォーホールによる印象的なバナナ・ジャケット、「日曜の朝」「ヘロイン」など至高の楽曲群、作品全編を覆う60's N.Y.アングラ・シーンを象徴したダークな雰囲気……は後々大々的に評価され、現在ではロック名盤の代名詞的な役割を果たしている。そして、ルー・リード(vo&g)の才能が爆発した孤高のロックンロール・アルバム『ホワイト・ライト・ホワイト・ヒート』、モーリン・タッカー(dr)のキュートな歌声が聴ける『ヴェルヴェット・アンダーグラウンドIII』を世に送り出していったヴェルヴェッツ。70年に初のキラメキ・ポップ作『ローデッド』をリリースし、その短くも濃い歴史に幕を閉じた。

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