土屋公平:スライダーズ、麗蘭……無二のギタリストが巡り合った代え難い居場所 「今井智子 ロックスターと過ごした記憶」Vol.5
音楽ライター 今井智子氏による連載「今井智子 ロックスターと過ごした記憶」。約50年にわたるキャリアの中で、数々の日本のロックス…
91年に唯一のオリジナル・アルバムをリリースしているデュオ。当時RCサクセションの仲井戸麗市、当時ストリート・スライダーズの土屋公平(=蘭丸)の二人による共演である。元々、根っからのブルースマンである二人であるからして、世代の違いなぞ一気に飛び越えた、日本人によるブルースを阿吽の呼吸で展開。RCでは清志郎を立てる意味で、それほど自らの資質をオープンにしていなかった仲井戸だが、ここでは詩人としてブルース・ギタリスト&ヴォーカリストとして、その才覚を惜しみなく大公開。土屋もファンキーネスを多分に含んだギターで応戦し、コンテンポラリーなリズム感を巧みに注入していく。結果——懐古趣味に陥らない、今現在の空気の中でこそ鳴ることのできたブルーズを完成させた。
当初は、両者がそれぞれのバンドに属していたため、1枚のアルバムと1回のツアーで終了する予定だったが、あまりの素晴らしさに周囲が熱心に説得。バンドのスケジュールを縫う形で、もう一度ツアーが行われ、93年にはその時のライヴ・アルバムもリリースされた。なお、00年の『仲井戸30周年記念シリーズ・ライヴ』は、完全ソロ/バンド形式……とさまざまなスタイルを披露するものだったが、その中には麗蘭復活ライヴも含まれており、ファンを狂喜させた。 (小池清彦)
音楽ライター 今井智子氏による連載「今井智子 ロックスターと過ごした記憶」。約50年にわたるキャリアの中で、数々の日本のロックス…
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