カヒミ・カリィの記事・ニュース・画像一覧

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92年に小山田圭吾プロデュースによる「Mike Alway's Diary」でデビュー。日本人離れしたノーブルな顔立ちと、魔的な魅力すら放つウィスパーヴォイスで、<渋谷系のプリンセス>として一気に注目を集めた。モーマス、小山田圭吾、堀江博久(ニール&イライザ)、タヒチ80、アート・リンゼイ、オリヴィア・トレマー・コントロールといった国内外問わず個性的なミュージシャンたちと積極的にコラボレーションを続け、パートナーによってその音楽スタイルが自在に変貌していくのも大きな魅力のひとつ。ボサ・ノヴァやネオ・ラウンジ風味の楽曲からUSガレージバンドを想起させるアグレッシヴなナンバーまで、そのポップワールドは常に新境地を感じさせる。また、歌詞も作品の性格によって英語/フランス語/日本語を巧みに使い分ける手腕があり、それが彼女の世界観に深みを与えていることは明らかだ。ルックスや名前の響き同様、無国籍でどこか実体をつかみがたいところが、カヒミ・カリィ・サウンド最大の個性といえるだろう。97年以降、パリ在住。