ブランディ、トニー・ブラクストン、レディシ……現代に息づく誇り高き“レディ・ソウル”の新譜5選
・Brandy『B7』 ・Ledisi『The Wild Card』 ・Toni Braxton『Spell My Na…
アリーヤやモニカらと共に、90年代後半のティーンR&B界を支えたブランディー。シンガーとしてデビューする以前にも、すでにコメディ番組の出演でお茶の間の人気を獲得していた彼女。そのベースをそのまんまさらっていくように、94年に弱冠15歳で「アイ・ワナ・ビー・ダウン」をリリース。全米R&Bヒット・チャートで1位を獲得した。同年、デビュー・アルバム『ブランディ』も発表。この作品ではやはり年齢も関係してか、専らプラトニックに恋愛や友情に関することを語っており、セクシュアルなトピックやヴァイオレンスな内容は皆無に等しい。そのように、リリックのなかで等身大の自分を表現したことが世間には微笑ましく映り、ブランディに対してスクール・ガールの模範であるかのような印象を与えるにいたったのだ。また、歌声においてブランディは、感情をそれほど表に出すことはなく、さらりとした風情のなかにキュートなそれを隠し味的に潜ませている程度。98年作『ネヴァー・セイ・ネヴァー』においても、楽曲のトーンはやや低めでどこか徒然とした雰囲気があったが、彼女の無垢なイメージを崩すことはなかった。
その後、02年にはアルバム『フル・ムーン』を、04年にはアルバム『アフロディシアク』をドロップ。さあ、これからが正念場だぞ。
・Brandy『B7』 ・Ledisi『The Wild Card』 ・Toni Braxton『Spell My Na…
・Kehlani『It Was Good Until It Wasn’t』 ・Kiana Lede『Kiki』 ・JoJ…