イトヲカシの「ルーツ」となっている楽曲は? 伊東歌詞太郎&宮田“レフティ”リョウが大いに語る
『KKBOX presents 897 Selectors』 4月から隔週木曜日の20時~21時に時間を移し、InterFM8…
世界広しといえども、かの名曲「スタンド・バイ・ミー」を知らない人はいないだろう。数々のアーティストたちにカヴァーされたこのナンバーだが、やはりベン・E.キングの歌うオリジナル・ナンバーにかなうものはない。タフでいてスウィートな魅力を持つ歌声を操るキングが、恋人たちに捧げたこの曲を歌い出すと、ポジティヴな表現のなかにもほろ苦い哀愁が滲み出し、聴き手はえも言われぬ心持ちになる。
ドリフターズのメイン・ヴォーカルとしてキャリアをスタートさせたキングは、60年にソロ・アーティストとして立ち、前述した「スタンド・バイ・ミー」やラテン・タッチの「スパニッシュ・ハーレム」などの大ヒット・ナンバーを続々と生み出した。しかし60年代後半になると、移り変わりの激しいUSブラック・ミュージック界のなかで彼のヴォーカル・スタイルはすぐさまオールド・スタイルとなり果て、キングは時代に取り残されてしまう。
だが、試行錯誤を繰り返した末の74年、ファンキー・チューン「スーパー・ナチュラル・シング」で見事返り咲く。——以後もアヴェレイジ・ホワイト・バンドとの共演アルバムやプロデュース・ワークなどでその輝かしい手腕を見事に発揮していき、順風満帆なアーティスト生活を送っている。
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