山本譲二の記事・ニュース・画像一覧

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サブちゃん率いる演歌系任侠集団“北島ファミリー”の若頭、山本譲二。元高校球児である彼は、24才で歌手デビューを果たすが、芽が出ずに長い下積みを経験する。しかし、北島三郎(通称オヤジ)に入門し、78年「北ものがたり」で再デビュー。そして「みちのくひとり旅」(81年)が、念願の大ヒットを記録する。新宿での流しから始まり苦節10年、まさに叩き上げの演歌人生だ。
山本の出身は本州最南端・下関なのだが、「みちのくひとり旅」を筆頭に、「奥州路」「奥入瀬」「夢街道」と、もち歌には東北をテーマにしたものが多い。やはり暖かい南よりも自然の厳しさを感じさせる地方を舞台にしたほうが、山本特有の切ない男心を噛みしめるような演歌には、ピッタシはまりやすいのだろう。すがる女を振り切って、行かなきゃならない男の辛さ……。本当、こういうシチュエーションを歌わせたら右に出る者がいないものねぇ。
最近では、木梨憲武(とんねるず)とのデュオ、憲三郎&ジョージ山本で「浪漫〜ROMAN」(96年)を大ヒットさせるなど若年令層にもその存在をアピールしているが、やはり、オジさま/オバさま方に熱い支持を受けている。