『良いこと悪いこと』“ドの子”の正体&第9話の犠牲者は誰? 「カノン」から展開を考察

間宮祥太朗、新木優子主演の土曜ドラマ『良いこと悪いこと』(日本テレビ系)。第9話は最終回前のセミファイナルとなり、予告では「1つ犯人が判明します」「2つ誰かが死ぬ。」と宣告されている。そこで、真犯人と第8話で素性が明かされ始めた“ドの子”の正体、そして第9話で死ぬのは誰なのか考察してみたい。
第8話で、高木将/キング(間宮祥太朗)の小学4年生の娘・高木花音(宮崎莉里沙)の担任である森智也/博士(古舘佑太郎)が7人目の仲間と発覚。森が持っていた真犯人のヒントとなる「みんなの夢」を生徒が語るDVD映像の最後に、卒業アルバムには存在しない(?)「将来の夢はピアニスト」と語る瀬戸紫苑(吉田帆乃華)が登場。この映像を見てキングは異常なまでの反応で驚愕し、森は「やっと思い出しましたか」と言い、猿橋園子/どの子(新木優子)が「誰ですか?」と尋ねると、キングは「もう1人のドの子」だと告げる。これまでも、園子が転入時にはすでにちょんまげキャラになっていた羽立太輔(森優作)が、ちょんまげヘアになる前にキングたちと仲間になりたいとドの子のピアノ工作を斬りつけるシーンがあり、キングたちにいじめられていた初代どの子(ドの子)がいたことを匂わせていた。そして園子が紫苑を知らなかったことで、紫苑は6年生のときには学校を去っていたことが判明。そして森は今回の一連の事件はいじめに対しての紫苑の復讐だと断言していた。

キングがあそこまで驚いた理由は何か。転校させるほどのいじめ、もしくは怪我を負わせたなどが推測できる。また森がキングに対し、「ドの子を君たちが殺した」と言っていることからも紫苑は亡くなっている可能性が高いが、いじめを苦にピアニストとしての命が絶たれたという捉え方もできなくはない。ちなみに、キングに関してはこれまで解消されていないエピソードがあり、小林紗季/委員長(藤間爽子)との会話によればキングが溺れていた犬を助けたという話だ。その後どうなったかは覚えていないと話を濁していたが、度々ドラマのオープニング映像で怪我をしている犬の姿が流れたり、プロフィール帳などで犬に関する話題が出たりするなど何かと犬を匂わせていることか、犬をいじめていた可能性も出てくる。もし紫苑がかわいがっていた犬をいじめていたのだとしたら、もしくは何か不都合な真実を見ていたらどうだろう。また、キングは水死体のニュースを食い入るように見つめる不可解な描写もあり、もしキングによって紫苑が溺れるようなことがあったらなどいろいろと想像ができる。
時系列はまだハッキリしていないが、なぜ元・担任教師で現・鷹里小学校校長の大谷(赤間麻里子)は紫苑の夢を撮影して6年1組の並びに収録したのか。いじめが理由で不登校だったという可能性もあり、転校はせずにフリースクールに通っていた線も考えられるが、その場合は卒業アルバムに白枠などで載っていそうだ。密かに音楽留学でもしたのだろうか? もしいじめを苦に転校や不登校になっていた場合、撮影に協力するだろうか? 少なくとも親は止めるはず。ただ、大谷先生はいじめを見ぬふりをしていた園子も普通に撮影していたので、いじめは知らなかったという主張の意味も込めて懺悔と自己弁護の気持ちが発動したとか。映像を観る限り園子とは違い意志が強い子で、将来の夢もハッキリと決まっていて、この時点で死を選ぶような子には見えないので、その後に何かあったのか。園子がキングたちのいじめによって今でもエレベーターに乗れないほど閉所恐怖症に苦しんでいるように、いじめのトラウマでピアノが弾けなくなり、ピアニストの道が閉ざされ病んでしまったとか。

紫苑が夢を語っている場所が、第4話でキングが塗装の仕事で訪れている場所で、そこでカンタローに電話した後にカンタローは連れ去られ、悲惨な結末を迎えることとなる。この場所は予告内で園子が、『週刊アポロ』の松井健(秋谷郁甫)に「この写真の場所割り出せないかな」とお願いし、豊川賢吾/トヨ(稲葉友)が「4年のときのクラスメイトが瀬戸の実家を知ってた」とも言っていることからも、紫苑の居場所が重要な鍵となりそう。前述したようにフリースクールの可能性や、家庭の事情での転校、両親の問題で児童養護施設に預けられたケースなども考えられる。ロケ地である「入間市 文化創造アトリエ・アミーゴ」は小さなコンサートが開ける場所。つまり紫苑の発表会の場所に先生が訪れたとか。しかしキングがこの場所で仕事をしたのは偶然ではないだろう。
紫苑の存在が明かされたことで、普通に考えるならキングたちのいじめによってピアニストの道を閉ざされ命を落とした場合、血縁関係者や親友、彼氏などによるキングたちへの復讐だとするのは容易。当時の紫苑と同じような娘を持つキングにはなおさら復讐心が湧くだろう。しかも殺し方がどれも残虐なので相当な恨みだ。
血縁関係者となると登場人物誰もが真犯人に該当するが、タイムカプセルの中身を知っていること、いじめていた6人の現在の動きを把握していること、特に警察にも伝えていないちょんまげと森の待ち合わせ場所を知り得る人物となると候補は限られてくる。例えばキングたちはイマクニで会議をしているので、店主の今國とバイトの丸藤萌歌(田中美久)には情報は筒抜けだ。また、園子の同僚である東雲晴香(深川麻衣)は園子から話を聞いていそう。





















