『良いこと悪いこと』“宇都見”木村昴の目的は何なのか? 大谷校長&予告映像の謎を考察

『良いこと悪いこと』木村昴の目的は?

 間宮祥太朗・新木優子主演の土曜ドラマ『良いこと悪いこと』(日本テレビ系)第4話のラストで、レトロスナック・イマクニの常連客・宇都見啓(木村昴)が刑事だと判明。また大谷典代校長(赤間麻里子)が怪しい行動を見せ、高木将 / キング(間宮祥太朗)や小山隆弘/ターボー(森本慎太郎)たちが先生を訪れることに。宇都見と大谷校長の狙いは何か、他にも気になる点を考察してみよう。

宇都見の目的は?

 まずは宇都見について。今國一成(戸塚純貴)が店主のイマクニに毎日のように通っている常連客で、宇都見と今國はキングと同じ34歳、「しがない公務員」と名乗っていた。当初はキングが忘れている真犯人の同級生の知り合いだったり、他クラスや転校した友人で一連の犯行に協力をしていると思われた。

 しかし第4話で警視庁・捜査一課刑事だったことが判明。これまで警察が連続殺人を事故処理してきたことで、特に事件を追う刑事の金田(木津つばさ)は上司に不満を持っていた。この上司が宇都見だとしたら、自分たちが犯した事件の揉み消しや、知り合いの真犯人を自由に泳がせているとも考えられるが、次回予告で宇都見が上司に「表立って動けないのは分かってます」と再捜査を懇願するシーンがあることからも、犯人側でなくイマクニに何らかの目的で張り込んでいると考えられる。

 今國やキングに誰かが会いに来るのを待っている、もしくはイマクニが何らかの売買の拠点なのか。園子の同期の記者である東雲晴香(深川麻衣)が薬物事件を追っていて、キングの同級生の中島笑美 / ニコちゃん(松井玲奈)の彼氏がドラッグの元締めだったことなど、今作では薬物絡みの事件が多く、最初に殺された武田敏生 / 貧ちゃん(水川かたまり)が薬剤師なのも関係しそう。

 しかし捜査一課は主に凶悪犯罪を担当し、薬物関係は厚生労働省の麻薬取締部の仕事なので、やはり宇都見が追うのは凶悪犯罪である可能性が濃厚。イマクニに常連になったのがキングより先なのかどうかで話が変わるが、今國を連続殺人魔としてマークしているのなら、今回の連続殺人に気づかなかったのかということになる。

 そう考えるとターゲットはキングか? キングに関しては、家で水死体事件のニュースを食い入るように見つめるシーンが不自然にあった。どうも暗い部分が多く、妻ともあまりうまくいっていない様子(娘が苛めを受けているが相談できないだけ?)。またこれだけのクラスの人気者にも関わらず同級生と久しぶりの再会となったことは距離を置いていたようだ。その理由として犯罪絡みの過去を抱えていたのならキングに会いに来る誰かを待っているとか。いずれにせよ同級生連続殺人事件で桜井幹太 / カンタロー(工藤阿須加)の死があるまで動かなかった警察の意図は何か。

 ただ、宇都見がイマクニの常連になったのは、今國の同級生だからか、あるいは単に懐かしい世界観がお気に入りで、キングの話を聞いていくうちに一連の事件が気になり、自分が担当する事件ではないが金田たちに話を聞いて再捜査の声をあげたという線も。今のところ宇都見と今國はミスリード要因にすらなっていないので、もしかしたら“劇場版の漢気あるジャイアンとスネ夫”な2人で、終盤キングのピンチを助けるという展開のほうが何かしっくりくるような気がするが果たして。

大谷校長の目的

 第4話で怪しい行動を見せたのが、当時担任で現・鷹里小学校校長の大谷。火事で一命を取り止めたカンタローが入院する病院に先生がいて、声をかけるでもなく不穏な表情で見つめ、看護師に「お見舞いですか?」と聞かれると無言で去っていった。他の関係者のお見舞いで偶然会ったのなら声をかけるはずで、やはりただの関係ではなく生死を確認しに来たのか。その後にカンタローは拉致され、火を点けられ焼死することに。

 第5話では大谷のもとにキングたちが訪れ、当時クラスの中でトラブルが何かあったかを聞くようだ。苛めがあったことは知らない、何も知らないと伝えていたが、犯人を知っているか掘り返したくない過去があるのだろう。先生が苛めを黙認し、それがきっかけである生徒が転校したり、自死した過去の罪滅ぼしなのか。

 タイムカプセルの掘り起こしにあえて参加していなかった先生は、その不穏な表情から黒く塗りつぶされた卒業アルバムが出てくるのを知っていた。つまり犯人を知っている、もしくは協力者の可能性が高い。第4回でスコップを引きずる謎の女性のシーンが映し出されていたが、見た目は若そうな様子。もし卒業直後の22年前の先生の後ろ姿だとしたらどうか。そこまでしてアルバムにいたずらをしたとなると相当クラスに深い恨みか後悔があると考えられ、いつまでも忘れるなよというメッセージを残したとか。

 または、定年間近だという先生がこのまま穏便に定年を迎えたいがゆえに真犯人に脅され協力したという線だと、真犯人は転校生とも考えられるが、亡くなっていたらその親御さんや兄弟によるもの、もしくは先生自身がそのことを根に持っていた。そうでないと、火事から生き残った満身創痍のカンタローをあそこまで酷い形でとどめを刺すことは相当な恨みを持っていないとできない。

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