『子鹿のゾンビ』予告編＆場面写真公開　“ゾンビになったバンビ”が人間たちを追い詰める

　8月29日に公開される映画『子鹿のゾンビ』の予告編と場面写真が公開された。

　原作は、ディズニーの長編アニメーション映画『バンビ』（1942年）の元にもなった、オーストリアの作家フェーリクス・ザルテンが1923年に発表した児童文学の『バンビ 森の暮らし』。人間や自然の脅威と戦う野生動物の厳しい世界を綴った成長記であり、世界的なベストセラー作家スティーヴン・キングは「幼少期に最も影響を受けたバンビは、私の恐怖体験と想像力の原点」だと語っている。

　そんなディズニー版よりもさらなる新解釈を加えた本作では、純粋無垢なバンビのイメージは完全崩壊。ムキムキな巨体と鋭利なツノや牙を凶器にし、人間に襲いかかる冷酷非道なゾンビにとなっている。

　森で幸せに暮らしていた子鹿「バンビ」は、ある日猟師に母鹿を撃ち殺されてしまった。そして大人になったある日、人間による森林開発で妻のメス鹿がトラックに轢き殺され、幼い子鹿までもが行方不明になってしまう。またバンビ自身も川に捨てられた化学薬品を知らずに飲み、誰もが恐れるモンスター・ゾンビに変貌。ゾンビ化した今、全てを奪った人間への復讐のため、そして子鹿と再会するため、人間狩りを始める。走る車をブン投げて押し潰すなど鋭いツノと凶暴な牙を武器にして大暴走。果たして「バンビ」は子鹿と再会できるのか。

　公開された予告編では、母親を撃ち殺された子鹿のバンビは、大人になり森林開発を進める人間たちに自らの子供まで奪われてしまう様子が収められている。母親と子供まで奪われたバンビは復讐に立ち上がり、その森で暮らす人間たちの殺戮を開始する。「この物語はめでたしでは終われない」というコピーとともに、鋭利なツノと牙、そして強靭な肉体を手に入れたバンビは、車を跳ね飛ばし、人間たちを死の果てまで追い詰めていく。鬼気迫る狂獣バンビから逃げ惑う人たちの姿や襲われる瞬間の絶叫、そしてその登場をまるで予言していたかのような言葉をつぶやく謎の老婆など、恐怖とミステリアスな物語に加え、尋常ではないスピードを見せる狂獣バンビの躍動感が絡み合った映像となっている。

　また、本作の公式Xにて、「映画『子鹿のゾンビ』バンビの燃えたぎる怒りの心を読み取れ選手権！」が開催される。オリジナルキャッチコピーを募り、採用された1名には優勝キャッチコピーを添えたオリジナル作品ポスターがプレゼントされる。

■公開情報
『子鹿のゾンビ』
8月29日（金）より、新宿ピカデリーほか全国公開
監督・編集：ダン・アレン
脚本：リース・ウォリントン
製作：リース・フレイク＝ウォーターフィールド、スコット・チェンバース
原作：フェーリクス・ザルテン「バンビ 森の暮らし」（Bambi: Eine Lebensgeschichte aus dem Walde）　
原題：『Bambi: The Reckoning』
配給：ハーク、S・D・P
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