Snow Man ラウール、ホスト役で新たな魅力を発揮 『愛の、がっこう。』で体現する光と陰

Snow Manの最年少で、抜群のダンススキルを持ち、190cm超えのスタイルを活かしてランウェイモデルとしても活躍しているラウール。多彩な彼の魅力は俳優業にも活かされており、2025年7月期のドラマ『愛の、がっこう。』(フジテレビ系)ではゴールデン・プライム帯の連続ドラマ初出演を果たした。
生徒に無視され続ける女子高の現国教師・愛実(木村文乃)は、ある日、自分の生徒が“THE JOKER”というホストクラブに入り浸っていることを耳にする。親からすぐに連れ戻すように言われた彼女は、生徒の相手をしていたホスト・カヲル(ラウール)に、今後一切生徒に手を出さないという念書を書かせようとするが、実は彼は字を書くことが苦手だった。
カヲルと母親の関係は歪だ。カヲルはナンバーワンホストではなく、読み書きができない。一見華やかに見える彼の知られざる一面が視聴者に向けて一気に明かされていくが、この事実を知っている人はカヲルの周りにどれだけいるのか……。そんな彼は念書を書く時に愛実に書き方を教えてもらったことで、少しだけ本当の心を開く。

「できるまでそばにいますから」
おせっかいだが熱心な彼女は、女子高生たちにとって煩わしくても、カヲルにとっては寄り添ってくれる初めての存在だったに違いない。
一方愛実は、自分の婚約者でさえ何も言わなかった怪我を気に掛けてくれるカヲルの優しさに、思わずハッとする。そして追い打ちをかけるように額にそっとキスをされるのだ。このとき見せたカヲルの横顔の美しさに、思わず息を呑んだ人も多かっただろう。

しかし、これが出会いとなる甘いラブストーリー……というわけではなさそうだ。第1話最後で愛実を客にしたいという“ホスト”としてのカヲルの本心も現れ、これから物語がさらに加速していくことが示唆された。
ラウールの過去作を観ていた筆者は、どのような演技を見せるのかイメージはあったものの、第1話を観ただけで、ラウールの放つ大人な雰囲気に呑まれるような感覚を覚えた。本作で初めて俳優・ラウールに触れた人は、彼の演技をもっと観たいと思ったことだろう。





















