野村万蔵、古河耕史、嘉島陸、若林拓也も 『あんぱん』高知新報で働くメンバーをおさらい

そして、「ええにゃあ、友軍記者はひまで」などと、のぶたちに嫌味をいうのは、社会部記者の緑川達也。高知新報の中でも自らが正統派の新聞記者であると自負しているようで、のぶたちに攻撃的な態度をとる。若さゆえの焦りや正義感を隠せない男のようだ。
演じる嘉島陸は、子役として人気を博した経歴がある。『流星の絆』(2008年/TBS系)では、錦戸亮が演じた主人公の弟の幼少期を、NHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』(2011年)では向井理が演じた徳川秀忠の幼少期を演じるなど活躍していた。その後、キャリアを一旦終了して沖縄へ帰郷。周りと変わらない学生時代を過ごしたのちに、『花のち晴れ~花男 Next Season~』(2018年/TBS系)で再デビューした。当時、「周りからは『真面目』とよく言われる。だからこそ、コメディーからとんでもない悪党まで自分にない役をやってみたい」と語っており(※)、同作でも悪役として登場した。
緑川も、のぶたちにとって宿敵とも言えそうな悪役だ。しかし、まだ若い新人記者であることには変わりなく、意地悪だがどこかおっちょこちょいで抜けたところもありそうな雰囲気がある。今後、トラブルメーカーとなって、のぶたちが助ける場面もありそうな予感がする。
津田健次郎だけじゃない 松山ケンイチ、草彅剛ら「朝ドラ」の歴代“クセつよ上司”を振り返る
NHK連続テレビ小説『あんぱん』の舞台は戦後に移り、主人公ののぶ(今田美桜)は「高知新報」の記者として働くようになった。そのきっ…青木政三もまた社会部に所属する記者で、緑川と同様にのぶたち遊軍記者に対しては批判的だ。緑川とバディなのか、一緒に取材に出かけている。どこか冷笑的で距離を置いた態度が印象に残る。
演じている若林拓也は、アメリカ・カリフォルニア州生まれで、2016年より『MEN’S NON-NO』(集英社)の専属モデルに。出演したドラマ『初めて恋をした日に読む話』(2019年/TBS系)で、横浜流星演じる匡平の友人・木佐を演じて話題になった。少し大人っぽい正統派イケメン俳優だが、実はクセつよな役も多い。映画初出演となった大九明子監督の『私をくいとめて』(2020年)では、主人公・みつ子(のん)の同僚で、カーターという奇抜な服装とナルシストな変人ぶりで女子たちに煙たがられるという役を演じている。青木役でも、今後、ちょっと奇抜な動きをユーモラスに演じてくれるかもしれない。

それぞれに、個性豊かで実力も折り紙付きの男性俳優陣。男っぽい当時の新聞記者たちの熱いバトルに火花が散りそうだ。そして、そこへ入ってくるのであろう嵩(北村匠海)はどんな立ち回りを見せるのか。のぶとの物語と合わせて楽しみにしたい。
参照
https://www.asahi.com/articles/ASS1D62WJS1DDIFI007.html
■放送情報
2025年度前期 NHK連続テレビ小説『あんぱん』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00〜8:15放送/毎週月曜〜金曜12:45〜13:00再放送
BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜8:15〜9:30再放送
BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:今田美桜、北村匠海、加瀬亮、江口のりこ、河合優実、原菜乃華、細田佳央太、高橋文哉、中沢元紀、大森元貴、二宮和也、戸田菜穂、浅田美代子、吉田鋼太郎、竹野内豊、妻夫木聡、阿部サダヲ、松嶋菜々子
音楽:井筒昭雄
主題歌:RADWIMPS「賜物」
語り:林田理沙アナウンサー
制作統括:倉崎憲
プロデューサー:中村周祐、舩田遼介、川口俊介
演出:柳川強、橋爪紳一朗、野口雄大、佐原裕貴、尾崎達哉
写真提供=NHK























