新田真剣佑が日本のTVドラマに帰還! ハリウッドでより磨かれた“ミステリアスな魅力”

新田真剣佑、より磨かれたミステリアスな魅力

 ご存じの通り、新田の父は世界的なアクションスターであった千葉真一さん。新田はロサンゼルスで育ち、幼い頃から空手の手ほどきを受けてきた。もちろんバイリンガルでもあり、アメリカで活躍するのは当然のことのようではあるが、それは並大抵のことではない。新田は父を思いながら、こう語っている。

「ハリウッドに行くって本当に大変なんですよ。いろんな人がいる中で、選ばれていくのって本当に大変だし、現実的ではないんですね。役者をやる前もやっていても現実的じゃない。その中で日本人があっちで挑戦して、今でも『サニー千葉』って言ったらみんな知っているような存在なので、超えられはしないだろうけど、背中を見て挑戦し続けたいなと思わせてくれる人ですね」(※4)

 素質と環境に恵まれてもなお、ハリウッド俳優になるというのは並大抵のことではないのだ。

新田真剣佑主演のハリウッド実写版 『聖闘士星矢 The Beginning』は本当に“失敗作”なのか

車田正美原作の漫画シリーズや、東映動画(現東映アニメーション)のTVアニメシリーズ、劇場版アニメ、OVA作品などを中心に、ゲーム…

 『るろうに剣心 最終章 The final』(2021年)で、新田は、剣心(佐藤健)に姉を殺され、深い恨みを持つ義弟・雪代縁を演じた。新田と佐藤の身体表現が生み出す迫力、ドラマチックでエモーショナルなバトルシーンに映画館で息をのんだことは忘れがたい。同作でメガホンを取った大友啓史監督は、新田について、「彼にはもともと素養もある。しかし、素養があるからといって、アクションが出来るわけではないのが難しいところ。彼の場合はちゃんと“キャラクターから入って”くれていて、『縁にみえるか』『縁らしい立ち回りが出来ているか』ということを考えながらやってくれている。アクションシーンでもとても謙虚。彼の性格のようにまっすぐで、綺麗な立ち回りを見せてくれる。憎しみに充ち溢れているはずが、どこか“澄み切った剣”を感じています」と、その才能を評している(※4)。

 『19番目のカルテ』では、魚虎総合病院の外科部長の息子で、外科医の東郷康二郎を演じるという。若くして数々の手術をこなし、その確かな腕と冷静な判断力は病院内でも一目置かれる存在で、常に心情に流されることなく合理的に物事に対処するという役柄。やはり新田のクールな雰囲気にハマりそうで期待が高まる。また、医師役は新田にとって初挑戦だという。アクションは封印かもしれないが、大人になった“ミステリアス美少年”の演技を心待ちにしたい。

参照
1. https://dot.asahi.com/articles/-/110429?page=1
2. https://www.tbs.co.jp/aogeba-toutoshi/interview/vol3.html
3. https://press.moviewalker.jp/news/article/1158114/
4. https://eiga.com/news/20210419/3/

■放送情報
日曜劇場『19番目のカルテ』
TBS系にて、7月スタート 毎週日曜21:00〜21:54放送
出演:松本潤、小芝風花、新田真剣佑、木村佳乃、田中泯
原作:富士屋カツヒト『19番目のカルテ 徳重晃の問診』(ゼノンコミックス/コアミックス)
脚本:坪田文
プロデューサー:岩崎愛奈
企画:益田千愛
協力プロデューサー:相羽めぐみ
演出:青山貴洋、棚澤孝義、泉正英
編成:吉藤芽衣、髙田脩
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/19karte_tbs/
公式X(旧Twitter):@19karte_tbs
公式Instagram:19karte_tbs
公式TikTok:@19karte_tbs

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる