本田響矢が芳根京子に“嫉妬の机ドン” 『めおと日和』小宮璃央とのマウント合戦が炸裂

『めおと日和』瀧昌がなつ美にやきもちを焼く

 一方で、まだまだお互い知らないことも多い。海軍士官の妻が集まる「花筏の会」で出会った潤子(小島藤子)に「夫の生い立ちや過去を知ることも大事」と言われて以来、瀧昌の過去が気になっていたなつ美はその夜、両親についての話題を振る。瀧昌が同じく海軍士官だった父親を訓練中の事故で亡くしているということは前話で視聴者にのみ明かされたが、以降のことは伏せられたままだった。瀧昌はなつ美に心配をかけぬよう、父の死因は隠した上で自身の生い立ちを語り始める。

 父が亡くなったわずか2ヶ月後に母が心労で他界。残された瀧昌は父方の親戚の家に引き取られたが、厄介者扱いされ、まともな食事にもあり付けない日々を送っていた。そんな中、父と生前親しかった柴原中佐(小木茂光)から親戚が父の恩給を横領していることを知らされ、逃げ出したという。おそらくその後、柴原家でお世話になることになったのだろう。郁子(和久井映見)曰く、なつ美と出会う前は休みなく働き、上海の陸上部隊に転属することも考えていたという瀧昌。もしかしたら、その頃の彼は自分を愛してくれた人たちを失ったことで生きる気力をなくし、死んでも構わないとすら思っていたのかもしれない。

 でも、今はなつ美がいる。自分と離れるのが寂しいと泣いてくれて、帰るのを心待ちにしてくれている人がいる。それが嬉しいと同時に申し訳なく、「他の人と結婚した方が幸せだったんじゃないか」という気持ちが拭えない瀧昌だが、なつ美にはもう他の人など考えられなかった。確かに会えない時間は苦しいけれど、それも全部チャラになるくらいの幸せを瀧昌は与えてくれる。そんなかけがえのない存在である瀧昌の「帰る場所」になると誓ったなつ美。

 だが、とっくに瀧昌にとってはなつ美が「帰る場所」になっていた。離れている時もなつ美を思い、僅かでも休みができれば真っ先に家に帰る。会いたくてはやる気持ちも、会えたことが嬉しくて堪らない気持ちも、今を生きる私たちはどれだけ持てているだろう。「ただいま」「おかえり」と言い合えるのは決して当たり前じゃないということを突きつけてくるのが、ラストで潤子からなつ美に告げられる「嵐の大波で船が横転して沈んだの」という言葉だ。そこに、なつ美宛ての手紙を書いていた瀧昌が船の揺れで倒れ込む場面がインサートされる。どうか無事であってほしい。第5話の放送まで、誰もがそう願う1週間になりそうだ。

『波うららかに、めおと日和』の画像

波うららかに、めおと日和

西香はちによる同名コミックを原作としたハートフル・昭和新婚ラブコメ。昭和11年を舞台に交際ゼロ日婚からスタートする、歯がゆくも愛らしい“新婚夫婦の甘酸っぱい時間”を丁寧に描く。

■放送情報
『波うららかに、めおと日和』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:芳根京子、本田響矢、山本舞香、小関裕太、小宮璃央、咲妃みゆ、小川彩(乃木坂46)、戸塚純貴、森カンナ、高橋努、紺野まひる、生瀬勝久、和久井映見ほか
原作:西香はち『波うららかに、めおと日和』(講談社『コミックDAYS』連載)
脚本:泉澤陽子
音楽:植田能平
主題歌:BE:FIRST「夢中」
プロデュース:宋ハナ
演出:平野眞
制作協力:FILM
制作著作:フジテレビ
©︎フジテレビ
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