『あなたを奪ったその日から』“紘海”北川景子を復讐に駆り立てるもの 因縁の相手と再会

『あな奪』紘海が因縁の相手と再会

 5月12日放送の『あなたを奪ったその日から』(カンテレ・フジテレビ系)第4話では、紘海(北川景子)の前に過去を知る人物が現れた(※本記事ではドラマ本編の内容に触れています)。

  萌子/美海(一色香澄)を実の娘として育ててきた紘海。月日が流れ、美海は中学1年になった。平穏な日々を過ごしながらも、紘海の心の奥にある結城(大森南朋)への憎しみが消えることはなかった。ある日、紘海は自販機の補充に来た玖村(阿部亮平)と出会う。雑談をするうちに、玖村が梨々子(平祐奈)の家庭教師をしていたことを知る。なにげなく玖村が口にした「人殺し」という言葉に反応した紘海は……。

 今がどんなに幸せでも、決して忘れたわけではない。幼くして逝った灯(石原朱馬)と、娘の命を奪った相手のことは。きっかけがあれば、それは記憶の底から甦り、憎しみが再燃する。玖村の言葉を聞いた表情は怒りの感情に支配されているようで、紘海を復讐へと駆り立てた。

 復讐心に一度とらわれると、断ち切るには意志と忍耐が必要だ。それくらい中毒性があり、激しい衝動が復讐である。第4話の紘海は、自分が何をしているか、自身でも完全に把握していなかったと思う。くわしい話を聞くために玖村の職場まで押しかけ、偶然を装って事情を聞き出す。結城の勤務先に応募したのもその延長だろう。

 面接官の質問に要領を得ない答えを返す紘海。アレルギー事故の真相を知る、という漠然とした動機はあったものの、焦点が定まらないようだ。しかし、結城と対峙した瞬間、紘海の中で全てのピースがつながった。

 紘海は娘を奪われた恨みが中心にあるが、それだけではない。子どもの「食」に携わる人間として、愛情を込めて食事を提供する姿勢や大人の役割、事故が起きたときの責任など、ささいな考え方の違いが小さな火種となり、それらが合わさって結城に対する負の感情を形づくっているようだった。

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