“今の吉沢亮”だからこそ託された役 『ばけばけ』錦織友一は新たなターニングポイントに

『ばけばけ』錦織友一役は吉沢亮の“転機”に

 また、吉沢演じる英語教師・錦織友一という役柄について、渡辺氏は次のように補足する。

「『なつぞら』で吉沢さんが演じた天陽くんは、ヒロイン・なつ(広瀬すず)の幼なじみであり、初恋の人という役どころでした。等身大の青年像が役柄と重なっていたと思います。一方で、『ばけばけ』の錦織友一は、松江中学で教鞭をとり、異文化を背負ってやってきた外国人教師・ヘブンを支える“包容力ある大人”の役。若者たちの人生に影響を与える立場という点で、明らかにステージが一段上がっています。この6年間、映画・ドラマ問わず幅広いジャンルを経験してきた吉沢さんだからこそ、説得力のある“大人”像を表現できるのではないかと。今の吉沢亮だからこそ演じられるキャラクターになるはずです」

 吉沢は今回の役で、英語のセリフにも本格的に挑戦する。渡辺氏は最後に2025年の吉沢への期待を熱く述べた。

「吉沢さん自身は英語が得意ではないそうで、過去にも何度か挑戦したものの、挫折してきたそうです。それだけに今回のオファーにはかなり驚いたようで、ご本人も『思っていた2.5倍くらい英語だった』とコメントされていました。とはいえ、これは大きな挑戦であると同時に、ひとつの転機とも言えるのではないでしょうか。今年は主演映画『国宝』が6月に公開され、7月には実写映画『ババンババンバンバンパイア』も控えています。その流れの中での『ばけばけ』出演は、ブランクを経て再び俳優・吉沢亮が勢いを取り戻していくタイミングとしても絶好の機会です。マイナスをプラスに変える、その第一歩になるのではと感じています」

■放送情報
2025年度後期 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』
NHK総合にて、2025年秋~放送
出演:髙石あかり、トミー・バストウ、岡部たかし、池脇千鶴、小日向文世、寛一郎、円井わん、さとうほなみ、佐野史郎
作:ふじきみつ彦
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
演出:村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史
写真提供=NHK

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