吉沢亮、高まり続ける期待に「不安になることが増えた」 俳優としての現在地とこれから
6月30日、ついに『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』が公開された。後編にあたる本作では東京卍會と芭流覇羅の全面抗争がアクションたっぷりに描かれ、キャラクターたちの“想い”も最高潮に高まる。全員が常に仲間思いな東京卍會が生み出すドラマに落涙必至だ。
リアルサウンド映画部では東京卍會の隊長・マイキーを演じる吉沢亮にインタビュー。大迫力のアクションはどのようにして生まれたのか、そして役者としての現在地と今後についてどのように考えているかを聞いた。
「実力以上のことを求められることが多くなった」
ーー前後編に分かれている『東京リベンジャーズ2』ですが、後編を演じるにあたって特に何を意識しましたか?
吉沢亮(以下、吉沢):結局はどの現場でも一緒ですが、“相手の話を聞く”ということです。相手の芝居を受け止めるというか、しっかりと反応できるようにしておくことを一番意識していました。あとは練習したことでいえばアクションぐらいで、お芝居する面で特別に大事にしたことはあまりないかもしれないです。
ーー節々に熱量を感じるアクションがありました。
吉沢:やっぱりそれぞれの演者の見せ場というか、キャラクター的に感情が高まるシーンがあり、みんな意識的に「ここは俺の番だな」みたいなものがあったと思います。なので演出というよりは、それぞれが思っている部分を出し合っていた感覚です。
ーー英勉監督からは俳優に任せてもらっていた感じなのですね。
吉沢:基本はそんな感じだった気がします。「こうしてくれ」というよりは、演技を見て楽しんでいる様子でした(笑)。
ーー吉沢さんは俳優デビューから、今年で14年目となります。そして近年では本作のような規模の大きな作品に名を連ねることも多く目にしています。ご自身では、俳優としての現在地についてどのように考えていますか?
吉沢:ありがたいことに大きな映画に出させていただけるようにもなり、主演の作品も最近は増えてきました。20代前半とかは「俺もっとやれるんだけど」という、“求められてることよりもっと上のことをやりたい”欲がすごくあった気がします。でも最近は「俺本当にこれやれるの?」みたいな、逆に自分の実力以上のことを求められることが多い気がするので、普通に不安です。
ーー与えられた役に対して期待が上回ってきている、ということですか?
吉沢:「そんなことやれると思ってます?」って言いたくなるようなことを言われるというか、お願いされることが増えてきました。もちろんありがたいことではあるのですが、不安になることが増えました。