大泉洋をスターにしただけじゃない 『水曜どうでしょう』がアニメシーンに与えた影響

TVアニメ『ざつ旅 -That’s Journey-』内にて、伝説的バラエティ番組『水曜どうでしょう』のリスペクト・オマージュと思われる演出が多数登場し、ファンの間で話題となっている。
『水曜どうでしょう』(略称、『水どう』)は、1996年10月に北海道ローカル番組としてHTBで放送がスタート。鈴井貴之、大泉洋、藤村忠寿ディレクター、嬉野雅道ディレクターら“どうでしょう班”4人が繰り広げる珍道中が話題となり、1999年以降『どうでしょうリターンズ』や『水曜どうでしょうclassic』のタイトルで、東北地区を皮切りに他地区でも徐々に放送されるようになった。
ローカル番組を全国に知らしめただけでなく、大泉洋をスターにのし上げた伝説的番組『水どう』。レギュラー放送は2002年に最終回を迎えたものの、以降も不定期でロケをしては放送するスタイルをとっており、2025年の9月から10月にかけては全国12会場で「2025水曜どうでしょうCARAVAN」を開催予定。今もなお根強いファンを獲得している。
そんな『水どう』が今、アニメーションにも影響を与えている。
上記した『ざつ旅 -That’s Journey-』は、石坂ケンタが「電撃マオウ」(KADOKAWA)にて連載中の“究極旅コミック”を原作とするTVアニメ。物語は、漫画家志望の女子大生・鈴ヶ森ちかが、編集部に持ち込んだ新作のネームに全ボツを食らってしまうところから始まる。心が折れそうになった彼女は唐突に思い立ち、SNSのアンケートで旅先を決める行き当たりばったりな旅を始める……といったストーリー。
ちかが旅に出ようと唐突に思い立つきっかけとなったのが、テレビで流れていたバラエティ番組。そこには2人の男性が映し出されており、サイコロの目に行先を割り当て、出た目の場所を目的地と決めて向かうという企画を行っていた。その企画こそが、『水どう』の名物企画「サイコロ旅」を彷彿とさせるものなのだ。さらに、映し出されていた2人の男性の一方は髪の毛がクルクルで、大泉のように見えたのは私だけだろうか。




















