玉置玲央、木村達成、音尾琢真、宮澤エマ、岡部たかし 『キャスター』集結の“大河俳優”たち

日曜劇場『キャスター』(TBS系)は、テレビ局の報道番組を舞台に、闇に葬られた真実を追求し悪を裁いていく社会派エンターテインメント。阿部寛演じる主人公のキャスターは、生放送中に何を言い出すか分からない型破りで破天荒な人物だが、公式のキービジュアルには「こいつら、型破り。」とある。主演の阿部寛はもちろん、主要キャストそれぞれが一癖も二癖もありそうで、その豪華な俳優陣が物語に奥行きを感じさせる。
ところで、日曜劇場とはTBS系列で毎週日曜日の21時から21時54分に放送されているテレビドラマ放送枠のことで、この枠でドラマ放送が始まったのは1956年12月12日なので68年もの歴史がある。ドラマ1本1本は、その時代に合わせたエンターテイメント性が高い作品が多く、名実ともに注目のキャストも揃うため、さほど歴史を感じさせないのもすごいところ。同じく毎週日曜日の夜に放送されるNHK大河ドラマよりも長い期間というだけでなく、日曜劇場はNHKも含めたすべてのドラマ枠の中で最も長寿枠なのだ。
ドラマ好きな人は日曜日の夜に大河ドラマと日曜劇場を続けて観て、次の週(月曜日)に備えたりするが、テレビよりネット派、普段はあまりドラマを積極的に視聴しない人も子どもの頃からの習慣で日曜日の夜はリアルタイムでドラマを観るという話もよく聞く。老若男女、幅広い年代の人の興味を引く内容、華やかで注目されるキャスティングというのも長く続く秘訣だろう。大河ドラマ出演をきっかけに大いに話題を呼んだ俳優が日曜劇場に集うというケースは非常に多い。

例えば本作では、大河ドラマ『光る君へ』で人気を博し、平安時代の雅な世界を体現しつつ、権力を握った一家に生まれたゆえの闇を繊細に表現した藤原道兼役の玉置玲央がディレクター・梶原広大を演じている。同じく『光る君へ』で三条天皇を演じた木村達成は、編集スタッフの小野順也役で出演。平安時代の天皇役から令和で最先端の情報を扱い、小野の編集によって闇に葬られたはずの真実が浮かび上がってくることもある重要な役どころを演じる。
ちなみに、玉置玲央は『真田丸』で織田信忠役、『麒麟がくる』ではオリジナルのキャラクター、鉄砲鍛冶の伊平次を演じた。木村達成は『青天を衝け』に幕末の武士、中村三平役でも出演している。

本作で新藤に振り回されながらも、チーフプロデューサーとしてチームをまとめようとする山井和之役の音尾琢真。『どうする家康』では、家臣団の中でも特に忠義心厚く、戦場でも身を挺して家康を守り抜くタイプの鳥居元忠役を好演していた。今回も、縁の下の力持ち的な、自分の正義を信じてみんなの力を集め、大きなことをやり遂げる能力のある役にピタリとハマっている。





















