間宮祥太朗と三山凌輝の過去が明らかに 『イグナイト』で描かれた“父と子のドラマ”

宇崎(間宮祥太朗)の父・裕生(宮川一朗太)が運転手を務めるバスで起きた、5年前の事故。その犠牲者のなかに、轟(仲村トオル)の娘・佳奈(藤崎ゆみあ)がいたことが発覚した前回のラスト。誹謗中傷を浴び、加害者の息子として生きてきた宇崎と、被害者遺族として生きてきた轟。立場は違えど、同じ事故で家族を失った者同士として両者が向き合うかたちではじまった5月9日放送の『イグナイト –法の無法者–』(TBS系)第4話は、序盤から今後のドラマの道筋を示すような展開が用意されていた。
轟に連れて行かれたバッティングセンターで、宇崎は父の事故の原因として流布されている“事実”とされてきた事柄がすべて嘘であると力説。轟もまた、それに同意する。そこに現れた刑事の浅見(りょう)が言うところによれば、「あの事故には大きな闇が潜んでいる」。警察と市長の音部(髙嶋政伸)が手を組み、事故の真相を隠蔽したのだと語るのである。さらに桐石(及川光博)も加わり、宇崎は音部を落とす大勝負がいつきてもいいように成長するよう発破をかけられるのだ。

そのような流れで一気に仕事へのモチベーションを全開にした宇崎が今回挑むのは、大手ハウスメーカーのミートハウジングを相手にした開発権利問題だ。父親から会社を受け継いだ牧田一也(原嘉孝)が社長を務める牧田材木店は、ミートハウジングのサポートを受けて新たな断熱材を開発。しかしその特許を奪われ、着想段階からすべてミートハウジングの技術者が作りあげたことにされてしまう。挙句大きなプロジェクトの受注をチラつかされ、社員の生活を守りたい一也は手も足も出ない状況に陥る。そのため、宇崎や轟らが“着火”すべく接触を試みてもあえなく断られてしまうのである。

ミートハウジングの姑息なやり口を前にして、いつも以上にやる気がみなぎっている宇崎はもちろんのこと、クールに振る舞う高井戸(三山凌輝)も静かに怒りを燃やす点は、サイドエピソードとして見逃せない部分。中盤、ミートハウジングの悪行を調べる高井戸の元に届く、5年前に「株式会社テックナカノコーポレーション」を原告とした訴訟記録と、回想される「弱い奴は搾取される。お前はこっち側になるなよ」という父親からの言葉。おそらく高井戸には、今回の一件と同様、父親の会社が大企業に搾取されたといった過去があるのではないだろうか。優秀な彼が弁護士になった理由と、ピース法律事務所で目指すもの、そして前回も登場した千賀(田中直樹)との関係。これらもまた、後半を司るピースとなりそうだ。






















